2003年5月24日
しぇるぱ単独
山域:福井県

福井県銀杏峰(げなんぽ)

 

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朝早く家を出たんですよ。向かうところは福井県大野市、ここにはここ数年通い詰めだね。大野市営の上小池キャンプ場によく通ったもんだ。
白山三ノ峰麓の上小池キャンプ場をベースキャンプにして、そこから登った山が、白山三ノ峰刈り込み池荒島岳経ケ岳能郷白山。キャンプ場を使わずに直行したのが、赤兎山冠山。買出しのスーパーから街道の行く先まで、このへんは馴染みなんですよ。
駐車場、稜線が見えるこの近所で残っているのが銀杏峰、山スキーでのレポートを見るたび、思ったもんだよ、よぅし、見てろよ、雪が消えたらわたしの出番だ。
とっくに雪は消えています、さぁ、いよいよ出番ですよ。
大野の市街地を避けて南を迂回するバイパスを行く、交通標識は宝慶寺を指している、まず、そこへ行くんだよ。
「ほうけいじ」じゃなく「ほうきょうじ」と読むんだとさ、ほぉぉ、博識ぃ、なんのなんの、交通標識のローマ字から得た知識です。
谷の奥に宝慶寺があって、でも、寺とは反対の道を行くんだよね。銀杏峰の看板が指しているもの。
登山口すぐに公共施設の駐車場があって、ここに止めて歩くのかなぁ。周辺の絵看板があるが判断しにくいなぁ。
えぇい、行くべい、車で行けるところまで行ってみよう。
あれあれ、まぁまぁ、なんぼでも道が延びているじゃないか。舗装の立派な道がどこまでも続くよ、訂正、さすがに舗装は途中まで、地道になったよ。
谷向こうにきらきらと金属の反射が見える、さてはあそこが駐車場所なのか。
道がふくらんでいて、すでに10台以上駐車しているぞ、片隅に止めるとしようかい。
銀杏峰登山口とあって、鳥居をくぐる、ここから銀杏峰が始まるんだね。
林道を横断する道はいきなりの急登、それでも、広い道だから心強いね。ぐいぐい登って、あれぇ、林道が横切っている。
さっきの駐車場から折り返して林道が建設中なんだね。車を止められるような広い場所はここにはないから、将来ここが出発点になることはないと思うよ。
もとの尾根道に誘導される、ふぅん、ここに鉱山があった遺跡、石垣がそれなのかい。銀杏峰の銀は銀鉱山の由来から、という説があるが、そうだろうか、信じないね。
げなんぽ、と、まず口伝えの名前があるはずだよ、それに漢字を当て嵌めるのが次の段取りだもの、その時に美化異化の作業が加わって、美しい名前、怪異な名前で新装オープンするんじゃないかと思うよ。
銀杏峰が見える登山道は完全に尾根道なんだね。樹を見ると、どの樹も根元が曲がってまた立ち上がっている、雪の圧力の所為なんだ。
どこかで休もうと思っても、ここで休もうよと誘いかけるような箇所はないね。真っ直ぐ真っ直ぐ登るしかないさ。
下りの時にはまた様子が違うんだよね、日なたが日陰に変わっているしね、休もうよの誘惑にそのまま身を任せることになるんだね。
カタクリ道の両側は繁みで視野は隠されている、時々、梢の隙間から左に見える稜線が銀杏峰なんだろうな。
「ブナの木 海抜1100メートル」 と案内のあるところに出た、刈り込んでちょっと広場になっているのだ、休もう、休もう。
この樹は周囲より図抜けて高いので、降りるときには目安になるよ、あそこまで降りれば広場があると降りてく励みになるんだ。
谷向こうの山が部子山(へこやま)、谷間に残雪が見える、いつの時期まで残っているのかねぇ。
頂上部のダケカンバ道「此より急登要注意 海抜1200メートル」 案内がある、ここまで随分急登だったじゃないか、この上さらに急登なのかい。
なんだい、平均的な傾斜じゃないか、と、なめていたら、ほんまに急登でした、長いねぇ、どこまで続く坂なんだろう。トラロープが設置されてるが、これが手助けになるよ。
振り返ると、どぉんと下に道は落ち込んでいる、これは降りる時気が抜けないぞ。
道の両側にカタクリの群落が見える、どこまでも続いているぞ、楽しみながら300メートルは歩いたかな。
花の盛りは今週までだろうね、すでに黒く変色した花も見える。能郷白山で6月のカタクリを見たことがあるが、北国ではやはり時期が遅いんだね。
ブナ林から笹とダケカンバの植生に変わったぞ、登り尾根も終わりが近いということなんだろうね。
笹原の向こうが頂上部子山の全貌がひろがるね、そこから、この尾根の頭まで延長してくる稜線が延びている。
「此より極楽平ー山頂 海抜1380メートル」 案内がある。とうとう尾根を登り切ったんだ。
ここからは平坦な道が延びている。笹の道を分け、ダケカンバの曲がった幹をまたぎながら歩いていくんだ。
山頂部だが、まだ残雪がある、しわのひだひだの中にまだ雪を抱えているんだね。
銀杏峰頂上山頂らしいのが先に見える、あそこのあたりが山頂なんだろうな。
銀杏峰の頂上に着いたよ。笹原の中に祠が鎮座している。
見渡してもっと高所らしいところが見えるが、まぁええさ、祠があるからここを頂上とするのに同意しようか。
今日は高曇りなんだよね、ぼんやりと周囲の山が見渡せる、聞くともなく耳を立てていると、荒島岳は霞みの向こうなんだとさ。
汗で体が冷えてしまった、腹がごろごろする、登ったコースをそのまま降りるとするか。
銀杏峰から部子山を広い笹原の銀杏峰から部子山が見える、銀杏峰から部子山への道は無いんだね。積雪期だけ両方の峰を渡れるということなんだ。
予定では、今夜は上小池キャンプ場で泊まって白山三ノ峰を行くつもりだったんですよ。
ところが、どうも腹具合が悪い、こんな状態では歩くわけにはいかないね。明日の予定はあきらめて、今日の銀杏峰だけで帰るとしようか。

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


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