2007年10月2日
しぇるぱ単独
山域:島根県雲南市

島根県民の森、等検境

 

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民家の前の道を行く大万木おおよろぎ山へ行こう。草峠くさんだわから県境の長い尾根を行こう。
庄原市の高野町、林道の入口はここだろうな。分岐に通行止めの看板があるが、どうせ県境から先が通行止めなんだろう。行けるとこまで行ってみよう。
ありゃ、途中でやっぱり通行止めだった。4月からの工事で、11月に完成するのだそうな。仕方が無い、12月から出直しにしよう。
代わりのコースは大万木山の周辺に焦点を定めようぜ。北に等検境という山があったよね。珍しい名前だよねぇ。そっちに転進するとしよう。
高野町の真ん中で国道と合流する。県境の峠が王貫峠、ここを抜ければ奥出雲町、道の途中で鯛の巣山の標識がある。ここにもある、あそこにもある。
ちょっと魅力的で気持ちが揺らいだが、待て待て、前に登ったことがあるじゃないか。等検境は登ってないでしょ、初志貫徹だよ。
ここからが雲南市、旧吉田村なんですよ。境界に宇月峠があって、そこが山抜けで、車両の重量制限をしている。
オコナデ駐車場旧吉田村の吉田川沿いに県境へ向かうのですよ。県道269号線というんだが、当然行き止まりで盲腸線なんですね。
このあたり、尾道松江線の高速道路を建設中で、ダンプは通るし、資材運搬のトラックは通るし、静かな田舎を想像すると大違いなんですよ。
県道の広幅の道もここまでかな。突き当たりに県民の森の案内看板がある。どっちに進むか見てみよう。
何しろ、大万木山の南の地図しか用意していない。急に北の等検境へと変更したので地図を持っていない。イメージを把握しなきゃね。
あそこにおばあさんがいる。近寄って道を聞いてみよう。
等検境へ登るつもりなんですよ。オコナデ駐車場とはどっちの道を進めばええのですか。
等検境へはこっちの道よぉの。道は悪いにゃぁや。水害で道が壊れてにゃぁや。
わだちが深ぅてなぁや、通られやせんにゃぁや。歩きんさるの、それがええのぉ。
谷の頭を桟道で渡る橋のたもとの膨らみに車を置いておこう。看板位置から右へ進む、曲がって、民家の前を行く道なんだね。真っ直ぐ進む道ではない、ということなんだね。
いなかの集落で誰かがいる、ということは、ものすごくラッキーなことなんですよ。たいがい無人で、聞くこともできず困り果てることが多いものね。
なるほど、水害で川の石積みを直した跡がある。これがわだちだな。深いっちゃ深いが、たいしたことはないな。
わだちを避けて進めばどうってことはないさ。
植林の手入れがええね。谷向こうの尾根に祠が見える。山の神なんだろうね。
石に注連縄があったり、繁みに御幣があったり、そんな山の神を見てきたが、ここでは祠なんだね。
ここがオコナデ駐車場、草を刈り込んで駐車OKの万全の体勢なんだがね。
ここからは歩きの道だが、県民の森の道だもの、広幅の道で、バラスを敷いて草が生えるのを邪魔してある。歩き易い。
等検境の頂上谷沿いの道を来たが、ここで谷を離れる。山腹に移って、何度も何度も折れ曲がり、上へ上へと斜面を登って行く。
尾根の青空が見えると、必ず反転して青空に背を向ける。どうやら、尾根に向かわず谷と平行に登って行くものらしい。
朽ち木があるが、こなごなに粉砕してある。クマの仕業だよ。
県境の指谷山で朽ち木をこなごなにしてある残骸を見たことがある。朽ち木の中のカミキリ虫などを探しているのだそうな。
さっきから階段の横丸太に傷があるのが気になっている。クマの爪あとだろうか。まさかぁ。
クマの爪あとにしては乱雑すぎる、ははぁ、アイゼンの跡だ。アイゼンで踏んで傷つけているのだ。
植林からブナの自然林に変わってきた。ブナとクヌギの混合林だね。
ブナの根本に傷跡がある、ワイヤを巻きつけたのだ。索道の支点として結びつけたのだ。索道は撤去しても傷跡は残ったままなんだね。
954Mピーク道は水平になって、谷の頭を巻いていくようになっている。谷の頭に桟道が渡してある。このまま谷を横断して進んで行くのだね。
水平な道のまま、尾根を越える。次の谷の頭を横断して次の尾根へ。
ここでやっと尾根を登る道になった。登るのは納得なんだが、何度も折れ曲がり折れ曲がり、ブランコを漕ぐように進んで行くんだよねぇ。
やっと尾根道の頭が見えた。とりあえずはあそこまで、と目標がはっきりする。
快適な道は頂上をパスして行く、切り開きの道が頂上へと向かっている。標識は等検境と指差している。これは上へと登らなくては。
狭い尾根の上に頂上がある。ここが等検境。なぜに名前が等検境、シャングリラの桃源郷、土佐のナガオドリの東天紅、無関係だが音は似てるなぁ。
なんで等検境という名前にしたのか、地名の由来を探っても、それは不毛の作業でしょう。
等検境展望台から国土地理院の地図には等検境とあり、国土地理院の基準点閲覧サービスで見ると、刀剣とある。
沖の郷山、これは基準点閲覧サービスでは沖望とある。なんで名前が違うのだろ。大万木山は大万木山だった。オモチャに出来る材料を発見したぞ。
そういえば、三角点の点名がなんちゃら、こんな風に三角点の名前を表記してあるサイトがあるが、なんという物知りだ、と舌を巻いていたんですよ。
なんだ、虎の巻があったのか。地形図を見て読んでいるのではなく、ネットで基準点閲覧サービスから拾っていたというわけかい。
狭い尾根で、岩だらけで恐竜の背中のような尾根なんだね。
展望は広がって、正面に大万木山、稜線を左に滑らせて、鞍部が新生坊峠、道が切り開かれているから切り欠きが見える。そこからさらに左に毛無山
今までは、向こう側から対面しても、等検境がどこなのか不明だった。これからは等検境がどこかはしっかりと把握したぞ。
等検境展望台から大万木山この先の等検境コースの稜線を見ると、いったん下って、また登り返す道になる。広い道がそのまんま見えるから繁った草に悩むことはないと見て取れる。
等検境から降りる道はえらく急傾斜、向こうに三瓶山が見えている。この後、黒雲が出て隠れてしまったのでマシな写真はこれしかないのだ。
すぐに鉢巻で迂回する登山道と合流する。
いったん、最低鞍部まで降りて登り直す。振り返ると、等検境が三角形に見えている。
等検境から見たときは、登り直す道は手前のコブを越えてさらに次のコブがあるのだと見てはいたのだが、実際に歩くと、コブとコブの間の鞍部はつらいものがあるね。
さて、頂上をパスして行く登山道、頂上へ誘導する切り開きの道、ここもやっぱり最高地点を行きたいもんだよね。
ここが最高地点、954メートルピーク、等検境には三角点と最高点とそれぞれがあるのだなぁ。
林道舗装路と合流ここからの下り道は転げ落ちるような急傾斜の道だった。反対から登ると、さぞかし喘ぐことだろうね。
たらたらと尾根をたどって展望地に出たよ。等検境展望台と標識が出ている。
等検境の方向を見ると、うねって盛り上がっている尾根が見える。あそこが等検境なのだなぁ。
真正面に大万木山、ガスが迫っているから大急ぎで写真を撮らなきゃ。
視線を移すと、沖の郷山が正面で、三瓶山が右方向、大江高山が左方向に、それぞれ肩越しに見える。
琴引山が見えて、大万木山との中間に草ノ城山の鋭鋒が見える。あの界隈の稜線はたいがい歩いたぞ。
この展望台とさっきの954ピーク、どっちが高いとも言えないね。どっこいどっこいだろう。
ゆるゆると降りて、林道の舗装路へ出た。舗装路を突っ切ってその向こうは大万木山への登山路だが、もうええ、下りることを考えよう。
舗装路を東の方向へ歩き出す。等検境の山容がはっきりと見える。登った山を眺めながら歩くと満足感が満ちてくるもんだね。
舗装路から離れて山道を歩くように道標が指示する。林道まで0.4KMと表示してある、道の幅も広いし、山道を歩くとするか。
舗装路を離れて山道へじゅうぶん整備された登山道だ。さすが県民の森の道、危ういところなど全然なく、ぽんと舗装路へ飛び出したよ。
ショートカットの山道を使わずに、あのまま舗装路を歩いていれば、べらぼうな長距離を歩かなきゃならないところだった。
ここからの道が長いのだ。かなりうんざりした。
前に考えていたのは自転車を利用すること、等検境の出口に自転車をデポして、スーイと降りて行くつもりだったが、予定したコースを歩けなくて、急遽、ここのコースにしたんだもの、長い道を歩くのも我慢しなきゃね。
民家が現われた。もうそんなに遠くはないだろ。疲れた足にはじゅうぶん遠くて、やっと朝に見た風景が見えてきたぞ。
やっと一回りして帰って来たぞ。等検境、あれがそうだと確認できた。次からはキッパリと、ほら、あそこ、と指差しができるぞ。

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


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