可愛川、なるべく堤防を行こう

2012年6月23日

三次市から安芸高田市、土師ダムへ、なるべく堤防を進んで、往復する
でも軌跡を示しています、高低を示す断面図も表示できます
地図を眺めながら、自転車に向いたコースはどこかにないもんだろうか。
あったぞ。可愛川えのかわを行けるところまで行ってみよう。
ほんとは大朝まで行きたいもんだが、そこまで行っては往復100キロを超えてしまう。それでは強行軍になるからね、まずは、
土師はじダムまでを目指すことにしよう。
三次の十日市、可愛川が江の川に合流する近くに、みよしまちづくりセンターがあるんですよ。ここなら駐車場が広いから迷惑にはならんだろう。
出発するよ。すぐに可愛川に架かっている寿橋を渡る。右岸から左岸に移ったのだよ。
三次大橋という橋がある。その手前で、国道54号線から離れて、県道64号線を進む。
しばらくは、川から離れて進むのですよ。可愛川が蛇行しているから蛇行を避けて、山の中をショートカットで進んで行くのですよ。
山を下りて可愛川沿いに進むことになる。可愛川は90度曲がって行く。それにくっ付いて行かなくちゃ。中国縦貫道の下を潜って進んで行く。
山と山に挟まれた隘路を川は流れているのだよ。
国道54号線と堤防を共有して進む。ここからは山の隘路から離れて平野の中を流れていくようになる。
川地大橋という橋、この橋を渡って、右岸に移る。ここからも極力堤防の上を進むように心がけよう。
普段は国道54号線を行ってばかりなので、堤防の上を行くのは新鮮だね。
平野が山の切れ目にずっと続いて見える。素直に観察すると、平野の低地を川は直進すると思うでしょ。
ところが、ギッチョン、へそ曲がりなんだね、90度曲がって、山の間に突っ込んで行くんですよ。
平地の川は戸島川、この川は北の斜面に傾いているが、南進する三篠川と分水嶺を争うことになる。
JR向原駅の北が山と山が迫った地峡になっています。その地峡があるから戸島川は江の川へ進むのだが、地峡が開削されたら戸島川は三篠川に合流することになる。
そうなると、三篠川は河川争奪に勝って、戸島川と可愛川の合流点から可愛川の上流部を全部獲得する。太田川が流域を広げることになるのですよ。
数万年、数十万年単位でなら地殻変動はあるだろうし、地滑り、地割れはあると思うよ。
人類はなんとか現状を維持しようと頑張っているが、もしも人類が滅んだ場合、なすがままで放っておいたら、絶対、三篠川・太田川が勝つと思うよ。
可愛川は山と山の間を進んでいます、遡って追跡して行こう。
地峡が開けて吉田の盆地なんですよ。吉田の真ん中を多治比川が貫いている。
吉田からは、盆地というべきか平野というべきか、広い沃野の真ん中を行く。
さっきの戸島川と似たような風景が再現する。
平地のほうからは
簸ノ川ひのかわが流れてくる。可愛川は山と山の間の地峡のほうから流れてくる。
簸ノ川の上流は、根之谷川が河川争奪でどんどん奪いつつあるんですよ。ここでも江の川・太田川の河川争奪の戦場があるんですよ。
ここが
土師はじダムの堰堤の下、ここから土師ダムの堰堤まで登って行こう。
土師ダムは、洪水調節、農業用水のためで、発電も、と碑文にあるが、発電タービン、送電線は見かけないよねぇ。計画、ということなのかしらね。
さて、帰ろうか。
川地大橋からは右岸を遡上してきた。帰りは左岸の堤防を辿って行こう。
ちょっと左岸には問題あり、なんですよ。堤防が途切れているところが幾つもある。3ヶ所もぶち当たってしまった。右岸では迷うところはなかったのにね。
外堤防と内堤防があるのですよ。水の勢いを制するための突き出し堤防も存在するんだね。行き止まったら、引き返すしかしょうがないさ。
吉田の市街地は通らず、ひたすら堤防の上を進んで、下流へ、下流へと進む。
ここが甲立洞門、まいどお馴染みのポイントだよね。
川地大橋まで戻って、ここからは来た道をそのまま踏んで帰って行こう。
中国自動車道を潜って行く。
江の川PAがあるが、上りの江の川PAは江の川を見渡しているが下りの江の川PAからは江の川は見えていないのだよ。
さぁて、帰ってきたぞ。
可愛川が江の川と合流する合流点が見えているのだよ。
正しくはね、西城川と馬洗川が合流して馬洗川、馬洗川と可愛川が合流して江の川になるのだよ。
可愛川とは地域の呼び名、国土交通省は可愛川とは呼ばず、そのまま江の川と呼んでおります。
川の看板、橋の名盤には江の川とあるが、地域の人は可愛川と呼んでいるのだよ。
(追記)土師ダムでの発電について、森のくまさんから教えてもらいました。
土師ダムの発電所ですが、ダム直下には発電所は無く、下記の位置に可部発電所というのがあって、そこに送水されて発電したのち、上水道などに使用されてるようです。
http://www.mapion.co.jp/m/34.498523900874254_132.52372385009062_9/
以前にも書きましたが、土師ダムの水は人為的に分水嶺を超えて瀬戸内海側に流れているわけです。自然現象を待つまでもなく本来三次方面に流れるはずの水を瀬戸内側に「争奪」されてるわけです。水は低い方に流れるばかりではなく、経済力のあるほうに流れる、という顕著な例でしょうね
送水路が載っている地図はこちら。見事に上根峠を越えています。
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?longitude=132.58208333388&latitude=34.583805873658
参考 一部分重なっているコース
2008年_9月_3日 土師ダム(八千代湖)
2008年11月25日 安芸高田市、北の半分
2008年12月_1日 安芸高田市、南の半分
2010年_9月_3日 三次、安芸高田間を往復(県道64号線国道54号線)
2011年11月_2日 国道54号線、三次・安芸高田間、往復

 

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中国縦貫道 川地大橋 不自然な方向を目指す 戸島川と別れる
吉田を貫く多治比川 簸ノ川と別れる 国道54号線と別れる 土師ダムの下
土師ダム、湖面 土師ダム 甲立洞門 可愛川と江の川の合流点
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