2013年8月12日
しぇるぱ単独
山域:島根県奥出雲町

島根県から比婆山へ

 

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山の神先月、7月の8日、自転車で比婆山を一周したんですよ。それは、まぁ、ついでに読んでもらうとして、お話しを元に戻しますね。
その時、島根県側から比婆山に登るコースがあると発見しました。
あるとは知っていましたよ。知っているのと、ここから入って行くのだよ、と判るのとは全然別物だよ。こりゃぁ、登らなきゃと思ったもんです。
で、登るのは、今でしょ。今日なんですよ。
庄原市西城町から島根県境を越えて奥出雲町に入る。三井野で三井野原スキー場が見えたら、木次線の踏切を渡ってスキー場の麓に近寄って行けばええ。
国土地理院の地図では集落名は三井野なんだけど、最近は住所を三井野原に変更しているみたい。
信州の白馬村、もともとは
白馬村しろうまむらだったのに、白馬村はくばむらと名前を変えたのと同じ発想だね。
駅の名前も三井野原だし、スキー場も三井野原だ、むしろ変更した方が現実的だ、こういうことなんだろうね。
第3駐車場どんどん道を入って行く。下り傾斜になって、小峠集落に入って行く。目指す先は大峠集落なんだよ。
どうやらね、大峠という峠があるかどうか明らかではない。それはともかく、大峠という集落はあるんですよ。大峠川という川もある。
その大峠川にそって進むんだよ。
大峠集落の真ん中にトイレと看板と地図がある。明らかにここが出発地点だと判るよね。
矢印マーク ←があるが、そのまんま真に受けて←の道へ行ってはいけない。↑の方向なんですよ。溝川=大峠川に沿って進んで行くのだよ。
矢印方向は大まかなものだと見逃してやってちょうだい。
500メートルも進むと駐車場がある。第2駐車場と名付けてある。さっきのトイレの駐車場が第1駐車場なんだろうねぇ。
ネットで検索したところでは、奥の第3駐車場へは大草の繁る道なので行かない方がええ、とあった。
最低鞍部忠告に従って、この第2駐車場に車を止める。
たんぼが尽きるあたりで、杉の木に注連縄が架けてある。木の根もとにには山の神の碑が据えてある。ここから奥は山の神の縄張りなのだ。
残り1000M、残り500Mと案内が出てくる。第3駐車場までの距離を伝えているのだろうね。
ドングリ結実調査中と標識がある。日本ツキノワグマ研究所の標識なんだそうな。
ということは、ここはツキノワグマの活動域なんだね。わたしだって対抗手段はあります。
カランコロンと鳴るベルは森林組合で買ったものなんだよ。
ホイッスルも持っている。気配が怪しいと感じたらピリピリピリーと吹くのだよ。
第3駐車場までやってきた。
おいおい、草が繁って掻き分けて進むのだという情報はあれは間違っていたよ。数年前にはそんなこともあったかもしれないね。
近道の標識この道は県道25号線なんですよ。第3駐車場までは県道の規格で保全しているのだと思うよ。
ここまで歩いて来たけど、車で乗り込もうと思えば可能だと思うよ。対向車との離合があってバックもあることを想定して、四駆が望ましいとは思うけどね。
第3駐車場からちょっと歩くと、始めてベンチがある。少し休憩しようぜ。
広場の片隅にキャタピラの運搬車が置いてある。これは上のキャンプ場への物資輸送の運搬手段なんだよ。ここから先は自動車では無理なんだよ。
傾斜がぐっと強くなる。ここからはセメントを張った道に変わる。ほどなくセメント舗装から地道に変わる。
木の階段があったり、砂嚢で凸凹を平らにしてあったり、これみんな、キャタピラの運搬車の為なんです。今シーズン、相当活躍したみたいですよ。
谷から離れて稲妻形に切り返して谷に戻る。この先が切り開けで空が明るくなっている。
抜け出した先は烏帽子山麓の最低鞍部のところだった。案内標識の根元には横田別と刻んである
比婆山御陵どっちへ行こう。吾妻山を目指すか、比婆山を目指すか。烏帽子山には長いこと登っていないな。比婆山に登ろう。
烏帽子山の西側斜面はキツイので敬遠して下りに使ってばっかりだったよな。その通り、登ってみれば結構身に堪える道だよ。
頂上近くで、比婆山御陵への近道がある。この道は歩いたことがない。この道を使おう。先に御陵に登って後で烏帽子山に向かおう。
ゆるゆると山腹を巻く道でほとんど水平な道なんだねぇ。
メインストリートへ合流した。御陵と烏帽子山を結ぶ道に合流した。
ブナ林の中を行くのだが、空がスカスカに透けて見えるのですよ。かっての印象では空が見えないほど梢に覆われていたように思うんだがね。
強風で木が倒れたのかもしれない。老木が寿命尽きて倒れたのかもしれない。あるいは、昔の記憶が美しすぎるのかもしれない。
このあたりが比婆山の最高地点、それを示すものは何もなくて、御陵の前へと進んで行く
烏帽子山頂上御陵には、イザナミノミコトが葬られていると伝えられている。国産み神話、皇室誕生以前だから、宮内庁管理地ではないのだよね。
さて、烏帽子山に向かおう。さっきの近道合流地点からメインストリートを歩く。
烏帽子山の稜線に近づいて、東まわりと西まわりのコースに分かれるようになっている。ここは東まわりの道を行くことにする。
低い灌木の間をたどって、ここが烏帽子山の頂上。山頂の周囲は低灌木に囲まれていて御陵が見えている。灌木が邪魔して他の山は見えないのだ。
烏帽子岩の上に登ったが、大峠の方向はよくは見えない。
吾妻山の頂上からなら大峠の風景は見えるかもしれない。そもそも、大峠の集落から見えているのは吾妻山なのだ。烏帽子山はあれがそうとは見分けにくい。
ましてや御陵は烏帽子山の陰になって見えてはいない。島根県側からは吾妻山は親しい山だが、比婆山は疎遠の山なんだろうね。
烏帽子山から降りて行こう。
大膳原、吾妻山を西まわりの道と合流するはずなんだが、どこにあったのだろう。出会わなかった。御陵への近道に合流する。
ここから先の道は、最初はえらい傾斜の道のように感じる。実際、踏み出す一歩が深いのだ。
段々と道の傾斜がゆるくなって、横田別れの最低鞍部まで降りて来た。
もうちょっと先へ進もう。大膳原は吾妻山に近いところにあるのだ。
ここがそう、キャンプ場への道の向こうに吾妻山が翼を張っている。
振り返れば、比婆山御陵、烏帽子山。たおやかな峰に見えるでしょ。傾斜はきついというかゆるいというか、その時々の心持ちによるのかもしれないね。
最低鞍部まで戻って、谷の道を降りて行こう。
途中で谷の水を補給する。なんかシブイ味なんですよ。金属の味というか、カナケの味がするんだよね。山の水がええとは限らないものね。
ベンチまで戻り、第3駐車場まで戻った。ここから先、第2駐車場まではなかなかの距離があるね。
大膳原、御陵・烏帽子山を幸い、繁みの梢に覆われて、登りも下りも日陰を歩く。それが一番有り難いことかな。
道の上の方はアスファルト舗装なんだが、砕石を混ぜて摩擦が効くようにしてあるんですよ。下に降りるにつれて、砕石を混ぜずにアスファルトだけで舗装するようになっている。
なかなかにきめ細かいねぇ。
これねぇ、歩くとけっこう堪えるんですよ。足の裏、膝への跳ね返りが違うのだよ。アスファルト舗装になると楽になるのが体に感じられるよ。
たんぼの始まり、山の神まで戻って、ここから第2駐車場まではもうすぐだからね。
やっと帰って来た。次に行くとしたら、奥の第3駐車場まで乗り入れることにするぞ。

第2駐車場参考 2003年_8月23日 たおやかな峰、初めての比婆山
    2003年_8月29日 吾が妻よ、イザナギが呼ぶ吾妻山
    2003年10月_6日 ほのかに黄葉、二度目の比婆山
    2004年_3月15日 残雪の比婆山、烏帽子山
    2010年10月16日 吾妻山、最終目的、大膳原
    2011年10月24日 比婆山古道を行く
    2013年_7月_8日 比婆山山群、山麓を一周(自転車)

詳細地図、地図上のどこで撮った写真なのか解ります

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