2009年10月12日
しぇるぱ単独
山域:広島県福山市

福山にもある石鎚山

 

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西光寺温泉の背後に取り付き点ここんとこ福山に通い詰めなんですよ。
最初が、芦田川中流域、府中福山を往復(自転車)、次に、備後西国、第28番龍蔵寺(廃寺) 広島県福山市
どっちも、芦田川に沿って府中から福山に近づいていく。
芦田川が東西に流れているのが南北に流れを変えます。回転する円の中心が石鎚山の山塊です。
最初は山の名前など知らなかった。へぇ、石鎚山というのかい。それなら、この石鎚山も登らなきゃね。
四国の石鎚山、登っております。ページに編集したのが一回、その前に一回。
府中の市街地を通過して、福山郊外の新市、駅家、神辺を通過するのに、信号が多くてめちゃめちゃ時間がかかるんですよ。
抜け道を発見しました。
久松用水国道は芦田川左岸に沿ってます。右岸は人家が少ない、信号も少ない、こっちを走れば時間が短縮される。
ただね、堤防の上でガードレールがない道ですよ。すれ違いには注意しなきゃね。
芦田川の屈曲点の手前の森脇橋、ここがポイントなんだよ。信号を渡って下流へのさびしい道に向かう。
見上げると、山の稜線に沿って送電線が延びている、送電線の巡視路、中電道を歩こうとしているのです。
堤防下に西光寺温泉がある、温泉の横を、森脇橋と石原トンネルを結ぶ幹線道路、その側道を進んで行く。
突き当りが用水路、久松用水という名前なんだそうな。
その用水路の橋、森脇側道橋の上に車を止めることにしよう。
農家のひとが野菜を収穫している、道を聞いてみよう。
稜線に出る石鎚山に登るんですがね、中電の巡視路はここから入ればええんですね。
石鎚山かいね、ここから入るひとはだぁれもおらんよ。南から行きゃぁ道があるけぇ、自動車で登りんさい。
どうしても歩くんの、さぁ、知らん、わしもここからは登ったことがなゃぇけぇのぉ。
ここからは歩き、用水路に沿って進んで行く。用水路はトンネルの中に吸い込まれていく。
用水路の鉄柵に火の用心のビニール札が結んである。これは中電の巡視路で見るお馴染みのビニール札なんだよ。
この道で間違いない、確信を持って進んで行く。
墓地があって、さらに進むと墓地、墓地、墓地、おいおい、じめじめした谷底の風景だねぇ。
墓地から山に取り付く道が見当たらない。なんとなく薄い踏み跡を探して、この道でええんだろうか。
峠の切り通し急斜面を真っ直ぐ登る道だったり、踏み跡はあるのに木の枝が顔にばしばし当たったり、こりゃぁ、ケモノの踏み跡だな。
ケモノの踏み跡だろうと、取り付いたからには途中で止めるわけにはいかない。えいえいと稜線まで登ったよ。
稜線には細道はあるね。昔の杣道なんだろうね。今はケモノだけが通う道になっているのだろうね。
とにかく稜線に沿って歩いて行かなきゃしょうがない。切り通しの峠に差し掛かったぞ。
雨水が穿つので、峠はどんどん掘り下げられて塹壕、空堀のようになっている。
いったん下りて、再び登る。再生のプラ階段が設けてある。再生の黒いプラ階段は各地の電力会社でもお馴染みのものだよ。
ここからは道幅が広くなって、なるほど、中電道、巡視路というのはこうでなくちゃね。
ふたたびプラ階段があって、プラ階段というのはプラスチックの再利用の最終の姿なんですよ。
下山守石鎚神社資源の節約には、リデュース(Reduce)、リユース(Reuse)、リサイクル(Recycle)。プラ階段はリサイクルに属するのだよ。
こういうことだよ、リデュースは商品設計の段階でゴミなど抑制すること、リユースは使い回し=ビール瓶もそうだし、フリーマーケットなどもそう、リサイクルは再資源化、世間で一番なじんでいる姿だね。
リデュースはプロデュースと同じ語幹・系列の言葉なんだろうね、製造者は変革を迫られているわけだね。
送電線鉄塔の下を潜る、何番鉄塔なのか、どこからどこへの送電線か、よく判らないのが残念なんだけどね。
次の鉄塔は道の下にある。
こぶを越えて、いったん鞍部に下りて、ふたたび登り直す。
この登りがなかなかのものなんだよ。補助のロープが設置されている。
石鎚山三角点風で樹が倒れて、視界が広がっている。この方向は?神辺の方向だろう、位置を変えるとJFE、旧日本鋼管の工業地帯が見える
ふたたび補助ロープの出番、この先で、高速道路山陽道が見えている
あの方向は県境なんだろうか。分譲地の開発が進んで、県境ぎりぎりまで迫っていたのを知ったよ。(神の峰
次の鉄塔も道の下、ここから鉄塔は南へ離れて行くのだよ。道は尾根に沿って急登になる。
遠慮なくきつい傾斜だが、長くは続かない、ちょっとのがんばりで頂上が開けてくる。
頂上は草地で、神社がある。下山守石鎚神社というのだそうな。
神社の前には鉄塔があって、そのカタチは携帯電話の会社の様式だなぁ。
ここからは舗装路、舗装路をたどれば巨大な通信塔の前に出る。NTTのものだそうな。
通信塔高いところを探ってアンテナの背後に回ってみよう。背後に道がある。
道には赤い紐が垂れている。進んでみると、さらにその先に赤い紐がある。
赤い紐になにか合図が込められているのだぜ。道が分岐して、中電道と赤い紐の道に別れている。迷わず赤い紐の道を進む。
三角点があった。四等三角点、国地院、ここの三角点は頂上ではなくちょっと道を下がった岬の突端にあるのだね。
もとの電波塔まで戻って、この先の道を進んでみよう。
先には、ふたたび神社があって、上山守石鎚神社、上下山守講中と刻んだ石柱がある。明治三十三年に建立したものだ。
もともとは山守の宮なんだろうね。眼下の川沿いの集落の名前が上山守、下山守、その集落の名前を神社の名前にしたのだろうね。
四国の石鎚山と対面しているということで、石鎚神社を勧請したのではなかろうか。
上山守石鎚神社ここからは北側の見晴らしが全部見える。
府中の市街地が一望できて、府中の背後に岳山が見える。蛇円山の方向は新市・駅家の方向さらに南に神辺の方向
蛇円山の山容はこのあたりでは際立っているから、容易にこれと見極めができる。
岳山は、福山尾道の山から見ると、奥に独立峰で突き出した山が見える。備後の中部・南部で一番特徴的な山だね。
ここから北半分の視界は開けるが、南は全然見えないのが残念だね。
石鎚神社と名前があっても、四国の石鎚山はまるで見えないのだよ。
最初の予定では、西の集落から舗装路をたどるつもりだったが、予定を変えよう。取り付きを間違えたのが気になるね。
引き返して、峠のところから正しいコースを確認しておこう。
いつも思うことだが、下りを歩いてみると、登りがきつかったのがよく判るね。こりゃぁきつかったはずだよ。
府中方面の展望峠の切り通しまで戻った。
峠からはちゃんとした道がある。中電道を示すビニール札も次々と見える。
谷あいの道をどんどん下りていく。
視界が開けて、道の下には、最初の墓地が見えてきた。
どこから墓地に下りて行くかというと、故渡辺スナエ之墓、この墓石の背後に大木があって、その裏側に登り降りの道があるのだ。
登りにかかる時、こんなところに取り付きがあるとは、まぁ、判らないよねぇ。目印もないからね。
ここさえ探し当てれば、あとは快適な中電道が続いているのですよ。
さぁ、駐車した場所まで戻ったぞ。帰るとしようか。

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。
でも軌跡を示しています、高低を示す断面図も表示できます


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