昨日は自転車を転がして、基隆からから海岸沿いに東へと行って来ました。「台湾、基隆、東海岸を行く」 海岸から山を眺めて、明日はあの山に登るのだ。
今日は自転車ではなく、山登りの日、ちょっとそこまで登って来ます。
基隆のバスターミナルに九份行の案内が見つからないのですよ。いや、参ったな、仕方がない、タクシーを使うことにしよう。
タクシーの運転手は500元だと言います。中国語が使えないから値切れない。しゃぁないなぁ、それで行こう。
台湾元の値を4倍すれば日本円、ま、そういう感覚でいます。2000円か、ぼられているのは分かっているが、どうにもならんものなぁ。
海岸から行かずに山の中を走り抜けて、ここが九份、はい、着いたよ、ということでタクシーを離れる。
市街地の一番高いところのようで、九份古い町 黄金山城 九份 旧道 とある。ここから市街地に入って行くのだろう。観光は後回し、バス道を歩いて登山口に向かう。
標柱には「鶏籠山登山歩道」とある。正式名は鶏籠山なのだ。なるほどね、とりかごを伏せた山のように見えるよね。基隆山登山歩道と案内もあるように、最近では基隆山と認識されているみたい。
登山道は神社の参道のように切石できっちりと舗装されている。いえいえ、出だしの部分だけです。精密な切り石はそのうち粗い切石に変わってくる。
最初の展望台に到着、九份の市街地も見えるが、上を眺めると、頂上まで立木がないのが見えて、これは油照りに照らされるなぁ。
直進路と脇道と、道が分岐している。男道、女道の感覚なんだろうなぁ。
二番目の展望台に到着、おじさんがいたから、ザット・イズ・ジュウフェン?アナザサイド・イズ・ジュウフェン?と、ガイドブックを指差しながら聞いてみた。
あっちだ、と左側サイドを指差す。サンキュと謝意を述べたが、おじさん、間違って教えたんじゃないかい。
墓地が広がってその右に市街地が密集している。ほんとはあっちが九份じゃないかい。左側斜面は民家がスカスカで、観光地のようには見えないがね。
こういうおっさんがいるよねぇ。知りもしないのに、教えたがる。聞かれたからには、伝えなきゃ面子にかかわる、そんなとこなんだろうねぇ。
三番目の展望台が道の脇にある。
最初のアズマヤが顔を出す。アズマヤと言っても、中国風のアズマヤだよ。
道が分岐している。下に道の分岐があったが、その脇道がここで収束するのだろうねぇ。
二番目のアズマヤがある。この辺はけっこう傾斜がきついのですよ。ロープを頼りに掴んで体を引き上げなきゃならない。
もう頂上はすぐだ。低い山だったが、なかなかに抵抗の激しい山だぜ。
はい、基隆山の頂上に到着しました。
頂上は草原だから360度展望はよく効く。
海岸を眺めると、あそこが昨日、暑さに降参して引き返したポイントだな。大きな岬が鼻頭角、その根元の湾まで行って引き返したのだ。「台湾、基隆、東海岸を行く(自転車篇)」
反対側を眺めると、基隆の方向が見えている。緑地帯の向こう、霞んで来はじめたあたりが基隆の市街・港なんですよ。海岸線をあっちからこっちへ、往復したんですよ。
さて、降りようか。
本来の山の名前は、鶏籠山、とりかごを伏せた山、そのとりかごのカーブが見えている。このあたり、暑さに喘ぎながら登ったのだよ。
アズマヤで休憩したのだが、背中を付けて仰向けになった、いつの間にか寝てしまっていた。昨日の自転車で疲労が重なっていた。低い山だが、照りがきつかったのだねぇ。
登山口に出て、九份の観光ハイライトに寄って行こう。
これはダメだ。路地は人でいっぱいで、こんな雑踏を行く気がしない。やめた、パス。
バスで帰ろう。バス停に向かおう。
バスの運賃は、最初に乗る時コインが2枚、降りる時にコインが2枚、運転手にピックアップしてもらったのだが、結局なんぼ支払ったのか判らない。
タクシーで500元(NT$)とはあまりに吹っ掛けだったなぁ。タクシーにメーターが装備されているのか無かったのか、じっと見つめてみたが判らなかったなぁ。
参考 この時の交換レート ¥10,000=NT$2,730