2015年11月20日
しぇるぱ単独
山域:台湾台北

台湾の象山・拇指山、麓から頂上まで石段の山

 

前ページへ

あちこちの山へかえる

トップページへかえる


 囲炉裏へリンク

 

画像をクリックするとそのままそこだけ拡大表示されます
Microsoft Edge のユーザーは、画像・テキストにちょっと触れてください、その効果で、ポップアップページは消えます
Internet Explorer Google Chrome Mozilla Firefox のユーザーは何もしなくてもポップアップページは消えて行きます

 

昨日は自転車を転がして、淡水から海岸沿いに台湾で一番北まで行って来ました。「台湾最北端の富貴角Fuguei Capeへ行く」 今日は自転車ではなく、山登りの日、ちょっとそこまで登って来ます。
台北MRTで象山站まで行く。そこは地下鉄の終点なんですよ。
駅を出ると、目の前には公園が広がっている。中強公園という名で、命名の由来はどうなんでしょうね。えらく愛想のない名前だこと。
もともとは軍隊の射撃場があったのだそうです。だから細長い公園なのだ。名前が中強なのは、軍隊の射撃場だった名残りなのかもしれませんね。
樹から髭のような気根のようなものが垂れていて、ぼろぼろの姿を呈している。この樹は、秋だから見かけが悪いのか、春夏ならもっとしゃんとしているのか、どうなんでしょうね。
公園の末端あたりに道標がある。もう200メートル先に登山口があるのだ。象山親山歩道、山に親しむ歩道の意味らしい、親山子山の意味ではないよ。
ここが象山への登山道入口、ここから石段が始まるが、どこまでもどこまでも続く階段で、大きく予想は外れて、これほどの長階段とは思ってもいなかった。
最初っから石段の傾斜はきついよぉ。どこかで傾斜は弱まるだろう、それは大違い。遠慮なく、容赦なく、攻撃的で、石段を踏み締めて登らなきゃならない。
振り返れば、台北101ショッピングモールが間近に見えている。これから山を登るにつれてビルの姿が違って見えるのだそうな。それは楽しみ。
象山と巨大な石に彫り込んであるのが見える。巨大な岩が集まっていて、六巨石というのだそうな。
なにやら山の頂上らしいところを通り過ぎたが、何の標示もない。そのまま前進して、アズマヤがあって拓印台とある。スタンプがあるところ、そういう意味らしい。永春崗公園へ向かう歩道を行っているのだ。
そのアズマヤから見える101がこの姿、101のビルの足許あたりが低くなって埋もれてしまったように見える。
象山を通り過ぎた、ということで引き返す。こんもりした頂が象山で、何にも標示がないのがドライ過ぎるぜ。解るひとには解かればよろしい、そういうスタンスなのかね。
さっきのアズマヤ・スタンプ台に向かう道と、どんと鞍部へ降りて行く道の分岐になっている
ここから見ると、鞍部はえらく下にあるように思うが、歩いて進んで見ると、そんなに深く下りるわけではない。
渡り尾根を上ったり下ったりで、拇指山の付け根のところに到着する。ここから登る道の傾斜はめちゃめちゃキツイのだよ。
登ったところに岩壁がある。どうやらこの岩壁が信仰の対象らしい。称号、名号が岩にセメントで貼り付けてあって、風雨に曝されて剥がれて落ちた痕跡も見えている。
日本でも、千社札を山門や鐘楼に貼り付けてあるが、あれと同じ感覚なんだろうね。
岩壁の前は遮るものがない。101が見えている。101の前に山が横切っている。あの山が象山なのだ。象山とは山頂だけの山ではないのだね。麓から山頂までが象山なのだろうね。
どうやらこの岩の上が拇指山の頂上なのだ。横から巻いて登る道がある。
岩場が滑るから、レンガで足場を作り、ロープにすがって登るように手を加えてある。
登ってみれば、おっちゃんが二人、なかなか拇指山の山頂から立ち去らない。風も強く吹いているので三脚を伸ばしての記念写真は諦めたほうが賢いだろう。心残りだが、おっちゃんの写真で代用しとこう。
さぁ、下りよう。
ここからは石段を踏みながら降りて行くのだ。ほんまに麓から頂上まで石段がびっしりと組んであるな。きちんと四角な石段だから念が入っているよね。
こんなに階段を登るのなら、ビルの階段を登るのと、山の石段を踏んで登るのと、どこが違うのだろうね。階段のステップは他人のリズムだもの。自分のリズム・歩幅で登りたいもんだね。
香港でも台湾でも、石段のお世話が過ぎると思うよ。日本の石段はそのへんの石を重ねた乱れ積みだもの、乱調子だから、中国人には雑な石段と思われることだろうね。
拇指山の石段から横歩きの水平道に帰って来た。拇指山と象山の渡り尾根を歩いて、象山まで戻って来た。
ここが六巨石、巨石と巨石の間の隙間を切石で埋めてしまう、ここまで念入りな作業が出来るのに、工業製品の雑なこととはどう結びついているのかしらね。
登山口まで降りてきた。
股関節が擦れて痛いぜ。もう一度この山に登りたいか、と聞かれると、もう登りたくない、ときっぱり断ります。
♪ 象さん、象さん、お鼻が長いのね、そうよ、階段も長いのよ
石段の山は沢山あるが、ここほど念入りに石で葺いた山は他には知らない。大陸中国の観光の山もこのように石段を積み重ねているのだろうね。石段の山ならなんぼ名高い山でも行きたくもない。全然気乗りしないね。
参考 台湾の山
2008年11月12日 タイペイ、陽明山国家公園、七星山
2010年_7月15日 台湾、日月潭国家風景区、水社大山
2012年11月19日 台北、陽明山の前山、紗帽山サオマシャン
2014年10月21日 台湾の天上山、手前の偽ピークで果てた
2017年_7月21日 台湾、観光地九份ジュウフェン基隆キールン
2018年_4月22日 台湾、日月潭国家風景区、水社大山、再び

参考 今回の関連
2014年10月22日 台湾最北端の富貴角Fuguei Capeへ行く(自転車篇)
2012年10月20-23日 '15年台湾、台湾最北端自転車と象山・拇指山登山(アルバム)

参考 この時の交換レート ¥10,000=NT$2,549

 

台北MRT象山站 中強公園 象山登山口 始めて101が見える
六巨石 永春崗歩道拓印台 象山の頂上 拇指山の付け根
拇指山の岩 拇指山の頂上 象山から拇指山を 登山口まで降りる

 

詳細地図、地図上のどこで撮った写真なのか解ります
でも軌跡を示しています、高低を示す断面図も表示できます
縮尺は、右下の+-でお好みの尺度で見てください
使い方は、左上の[基本地図]の ▼ 白地図、航空写真、簡易地形図が選べます
Google Map では、使い方の変更が突然あります、逆らえません、従ってください