馬洗川の源流を探る

2012年8月24日

馬洗川と上下川の合流点から、三良坂、吉舎、世羅を経て、美波羅川を下る
でも軌跡を示しています、高低を示す断面図も表示できます
今日のコースは「福塩線、塩町駅から甲奴駅、往復」から派生したのですよ。
福塩線は馬洗川の支流の上下川に沿って進みます。
mixi仲間の森のくまさんが、馬洗川に注目しました。水量も少ない、総延長も短い、こっち側が馬洗川を名乗るのはどういうこと?
森のくまさんが探索したアルバムがここにあります
mixi会員以外でも閲覧可能かどうか、そこはどうでしょう、可能なら訪問してみてください。
旧三次市と旧三良坂町の境界近くで道が大きく膨れています。トラックが駐停車しているところです。ここに駐車しよう。
馬洗川は道と堤防を隔ててすぐそばにある。真っ直ぐ上流に向かう川が上下川、横から差し込んでくる川が馬洗川。
これが証拠なんですよ。岡田大橋と名があって、川の名前が馬洗川、岡田とはこのあたり一帯の集落名です。
その馬洗川に沿って、三良坂を抜け、吉舎を抜け、次に大きな支流が合流する箇所が吉舎町丸田、直進する川が戸張川、横から差し込んでくる川が馬洗川。
県道と川が交差して、架かっているいる橋の名前が榎橋、川の名前は馬洗川となっているでしょ。
黒渕川、山福田川を合わせながら、馬洗川はどんどん上流に向かっていきます。
世羅町との境界を越えると、谷は深く刻まれて、渓谷の様子を呈してきます。世羅台地の縁の部分なんだよね。
論田橋というのがある。ひらがなの名前があるから<ろんでんばし>と読むのかい。
ろんでんばし・フォーリンダウン、フォーリンダウン・フォーリンダウン、ろんでんばし・イズ・フォーリンダウン、マイ・フェア・レイディ。
もちろん、元歌はロンドン橋なんですよ。ろんでんばしとなるとロンドン橋をついつい連想してしまうよね。
論田橋の先は世羅台地の平らな沃野が広がっている。
にゅっと突き出した山は明神山、近所には上田明神山、津田明神山、黒川明神山と、このように突き出した山が連続しているんですよ。
県道を進みながら、川の行方も見なきゃならない。近づいて、橋の名前を読み馬洗川と川の名前があるかどうかを確認する。
落雁橋とかえびす橋の名前なら、地名、瑞祥名と思えるでしょ。
村上橋、田中橋と橋の名前があるのは、ははぁ、これは地名ではない、家名なのだ、村上さん家へ行く橋、田中さん家へ行く橋なのだ。
田中橋から上流を見ると、山際に道路が横切っている。源流は山の中から流れ出ているようだね。
最後の橋が福本橋、その横から林道が林の中に入っている。そっちへ進んで行こう。
けっこう坂道なんですよ。漕いで漕いで、池が開けてきた。
この先も坂道は続く。漕いで漕いで、いやもうギブアップだ。自転車を降りて押して行くことにする。押して歩きながらもけっこうな距離なんだよね。
池が開けてきた。
池から先、坂道が続いている。これ以上坂道を登るのが嫌になってきた。馬洗川の水源地、ここまででええじゃないか。
上の池も下の池も、池の名前の標示がないのですよ。
森のくまさんは、下の池が馬洗池、上の池が藤迫池と決めているが、どこで資料を当たったんだろう。
わたしも手を尽くして探しましたよ。ハタと気が付いた。
自治体の行政地図はゼンリンの住宅地図だ。土木課などの基礎資料はゼンリンの住宅地図で、これ以上詳しい地図は他にはありはしません。
図書館に行って、ゼンリンの住宅地図を探してみた。ありました。
下の池の名前が馬洗池、上の池の名前が藤迫池、やっと資料で証明されたね。
森のくまさんのページでは、馬洗池の読み方が<まわらいけ>となっている。そうなのか、そいういう名前で読むのかい。ありがとう、そこは従います。
三次市役所に「三次市三川合流部周辺河川環境整備構想」なるものがあります。
そこに、<馬洗川は世羅町の馬洗池を水源として世羅台地を流れる河床勾配の緩やかな河川であり,江の川と合流して日本海に注いでいます>とあります。
第4回世羅郡三町合併協議会会議録においても、こんな内容があります。<なおかつ水の流れもやはり馬洗川の源流であります馬洗池を中心として、やはり上津田から下津田へ流れておるということで>
馬洗川沿岸の自治体では、馬洗川の源流は馬洗池だ、ということは常識になっていたようだ。へぇぇ、知らなかった。
最後の藤迫池から分水嶺を越えるまで自転車を進ませなきゃならんのだろうが、くたびれたよ、ここで打ち切りにして引き返したい。
さーっと坂道を下って、上津田地区に入る。
道を境に右と左に水が流れる方向が違うのが見て取れるよ。
右に流れれば馬洗川、左に流れれば美波羅川、どっちみち、両方の川は合流するのだよ。分水嶺とは言えない、分水界でしかないよね。
美波羅川のほうへ降りて行こう。来た道をそのまま引き返すのでは芸がないし、違う風景を見たいものね。
美波羅川の川辺に出て来たよ。そのまま下って行ってーーーー
ここが美波羅川と屏風山を見渡せるところ、屏風山を持ち出すのはね、屏風山にスポットライトを当てて紹介しようとしているから。
三次市海渡町屏風山」「決定版!三次市海渡町屏風山
美波羅川と馬洗川の合流点まで下りてきた。そのまま国道を進めば、ほどなく出発地点の道の膨らみまで戻ってきます。
参考 一部分重なっているコース
2008年11月17日 三次市、南の半分 その2
2010年_4月19日 旧甲奴郡(総領町、上下町、甲奴町)
2012年_4月10日 馬洗川水系芋面川2(芋面川から美波羅川)
2012年_6月10日 美波羅川、水源地まで探索、往復
2012年_7月31日 福塩線、塩町駅から甲奴駅、往復

 

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馬洗川、上下川の合流点 こっちの川が馬洗川である証拠 吉舎町丸田、馬洗川と戸張川に分岐 こっちが馬洗川本流
論田橋、世羅町に入る 津田明神山 田中橋から見る風景 福本橋から林道に入る
馬洗池 藤迫池 上津田での分水界 美波羅川と屏風山
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