世羅西、大和(三原)、豊栄(東広島)を行く

2021年_1月27日

小国から南下、大和、豊栄の周辺部を経て小国へ

 

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世羅町の南の領域を自転車で駆け回っていながら、バラバラのままで、ひとつに結んでいないのに気が付きました。これを結んでみたらどうなんだろう。
世羅町役場せらにし支所の駐車場に駐車する。ここの駐車場は広くて使い勝手がよろしい。邪魔になることがないのですよ。
まずは南に向かう。登り坂になって、ひたすら登り傾斜で進んでいく。カクッと急傾斜が緩傾斜に変わる。山の中に集落が開けているのだ。
さっきの登り坂で脚にヨレが来ちゃったんだよね。道はほぼ平らなのに、よろよろとハンドルが左右にぶれてしまう。
くるりくるりと前輪を翻しながら進むのだが、意に反して、側溝に落ちてしまった。当然、自転車から前に振るい落とされる。ヘルメットで受けて、メガネが曲がってしまったよ。
真面目に、直進するようにペダルを踏まなきゃいかんな。
道傍に祠がある。大仙神社なのだそうな。県道が山裾に建設されたので、祠の裏側が丸見えになってしまった。本来は集落側から拝むものなのだよ。
ここが三原市との境界、大和町との境界なのだよ。平地なので境界としては不自然だと思うでしょ。そうです、人為的な境界なんですよ。
世羅郡は何故か、周辺部が分離して隣の村に合併してしまう傾向がある。端っこがぼろぼろと隣の郡の村と合併して世羅郡を去ることが重なっているのですよ。
浄土真宗西本願寺世羅の傘下の寺は世羅郡周辺の寺を抱えている。江戸時代には世羅郡の領域で世羅組は構成されていた。現在の自治体縄張りと違っても、江戸時代の縛りのままでいるのだ。
で、人為的な境界の戻りましょう。1955年大和町が合併誕生して、世羅郡神田村は豊田郡(後に賀茂郡)に所属することになる。神田村の創設は明治期のことなんだよ。
三原市の境界の先で、道が二分している。ここで間違えたことがある。結果、どっちの道もたどってみた。
2020年_2月10日 三次・川西、世羅、三原・大和を行く(県道45号線)
2020年_2月21日 前回間違えた分岐から、世羅、三原・大和を行く(県道45号線)
今日は直進する道を行こう。わずかに登ったり下ったりを繰り返しながら進んでいく。
ため池の傍で道が下り勾配に変化している。ここが世羅台地のへりなのだ。分水嶺の看板がある。江の川と芦田川、日本海と瀬戸内海の分水嶺なのだよ。
あっという間に坂の下まで下りてきた。ここから南に向かえば芦田川の源流に行けるのだ。錦鯉を飼育している池がいくつもあるのだ。
そっちには行かない。県道161号線を西に向かう。登り勾配の坂道を行く、登り詰めて、東広島市と三原市の境界、さらに分水嶺の看板もある
世羅町のあちこちに分水嶺の看板がある。江の川が南下し過ぎているんですよ。普通なら脊梁山脈で別けるはずが、瀬戸内海のすぐ近くまで侵略している。
ここの峠を筒石峠と呼ぶのだそうな。筒石峠、魚ヶ筒石神社の石碑がある
ここからは東広島市豊栄町を下りていく。道から天神嶽を眺めながら下りていく。おおむねこの辺を吉原と言うのですよ。
天神嶽関連のコース
2003年_9月25日 広島県中央の天神嶽 (登山篇)
2005年_1月25日 中天神嶽、西天神嶽、東天神嶽 (登山篇)
2006年_4月_8日 中天神嶽、西天神嶽、東天神嶽2 (登山篇)
2011年_2月21日 天神嶽、やぶに突っ込むバリハイルート (登山篇)
2013年_6月22日 吉原西登山口から天神嶽5 (登山篇)
吉原川を渡る橋の名前が夫婦2号橋、夫婦+お妾さんのようで、なんと評してええものやら。
続いて敷地川を渡る橋の名前が夫婦1号橋、夫婦1号橋と夫婦2号橋が連続しているから、お妾さんと間違うことはないな。それにしても、物議を醸す名前の付け方だよ。
このちょっと下流で新馬場田橋を渡る。県道161号線と県道28号線が分離する。橋を渡って県道28号線に進むのだよ。
2020年_2月27日 江の川、芦田川、沼田川、水源地を行く
新馬場田橋は吉原川に架かっている。この時のコースは、吉原川の下流から遡上して、ここの分岐を経て、筒石峠を経て、世羅西・小国から南下してきた道と重なっているのだよ。
間もなく世羅町との境界に差し掛かる。境界が自然の境界ではないが、分村して分離合併があったのだよ、そのせいで、人為的な境界になってしまったのだよ。
もうちょっと坂道を登っていく。
峠の上には賽の神の石碑と金毘羅神社と熊野神社を祭った祠がある。この峠を賽の神峠(仮称)と呼ぶことにしよう。
この先は下り道、急な傾斜もなく気軽に自転車を漕げる道なのだよ。ただ、昼前になると、風が出てきて、向かい風でこれには手こずったよ。
特徴的な山が見えている。黒川明神山、津田明神山、上田明神山とならんで、明神三山と呼ばれている。
黒川の交差点、県道28号線と県道52号線が交差するところなんだよ。ここからは美波羅川に沿って平らな道を進んでいく。
小国の旧街道に入っていく。自動車が行き来するのはつかえるので、バイパスを設けて小国の旧街道を迂回するようにしてある。
これが旧街道とバイパスの分岐なんですよ
商店街と言うものの、元商店街、廃れて面影もないが、戦前までは大繁盛の市場だったのですよ。
世羅役場せらにし支所まで帰ってきた。弁当を持ってきたんですよ。ここの駐車場で車の中で食べよう。
標高 隣との標高差 出発からの距離 隣との距離差 区間の勾配
せらにし支所 372m
坂の上 454m 82m 1749m 1749m 82/1749=4.7%
ここから下り 522m 68m 5675m 3926m 68/3926=1.7%
県道161号線 474m 48m 6913m 1238m 48/1238=3.9%
東広島市境 497m 23m 7785m 872m 23/872=2.6%
新馬場田橋 386m 111m 12443m 4658m 111/4658=2.4%
世羅町境 457m 71m 14700m 2257m 71/2257=3.1%
賽の神峠 476m 19m 15130m 430m 19/430=4.4%
黒川交差点 360m 116m 18494m 3364m 116/3364=3.4%
せらにし支所 372m 12m 20680m 2186m 12/2186=0.5%
世羅町役場せらにし支所 登り坂の終点 大仙神社 三原市との境界

この先は一気に下り坂 県道161号線 東広島市との境界 新馬場田橋
世羅町との境界 賽の神峠(仮称) 黒川、県道52号線 小国
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