緑資源幹線林道 比和から口和

2016年6月3日

比婆山池ノ段の麓を出発、八国見山の麓まで、緑資源幹線林道を往復

 

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緑資源幹線林道というのがあります。施工は緑資源機構なんだが、組織の変遷があるんです。
前史があって、森林開発公団から始まって、他の組織と統合して緑資源公団が発足、その後、独立行政法人緑資源機構となり、緑資源機構の官製談合事件がバレてしまいました。
自分たちの天下り先を確保するための談合で、受注先と天下り先がセットになっていました。受注先が偏らないように、天下り先が維持できるように、入札を誘導していたんです。
世間は非難轟轟で、組織は解体され、森林総合研究所内の森林農地整備センターに縮小され、影響力は消えてしまいました。
緑資源機構が施工した幹線林道がありますが、悪名高い林道として世に知られています。その幹線林道を行こうという企画です。
松江自動車道を高野インターで降りて、高野を走り抜けて吾妻山の麓に進む。
比婆山池ノ段の斜面にドルフィンバレースキー場があったが、廃業してしまった。そっちへ向かわず比婆山の熊野神社のほうへ進む。
その道は県道254号線なのだが、恐ろしい県道で、険道と書くのが正しいのじゃなかろうか。道幅は狭く、対向車が来たら、はるかにバックしなきゃ交わせない。積雪時には通行止めになる県道だよ。
比和側から登って行って、西城町との境界で、三叉路に達する。横に太くて立派な道があるのを発見する。これが緑資源幹線林道なんですよ。
林道入口の緑資源幹線林道の看板の粟倉・小屋原線の粟倉とは岡山県の西粟倉村を指しています。小屋原とはこれから進む中間点のこと、すごい遠い所とごく近い所を同じ基準尺度で示しています。
看板をよぅく見てみて。緑資源幹線林道と緑資源機構の文言がパッチを貼り付けられて書き換えられているでしょ。工事の最初と完成時では組織の名前が変わってしまったんですよ。
道端にひとが見えるのはふきを採っているのです。車のハッチバックが開いているので見ると、大量のふきが後部座席に積まれている。自家消費にしては量が多過ぎやしないかい。業者なのか。
振り返ると、ドルフィンスキー場の遺構が見えている。スキー場のリフトの鉄骨が見えているし、ゲレンデの姿もまだカタチを成しているのが見えている。
池ノ段の頂上近くまでスキー場は建設されていたんだよ。
福田頭が見えている。この幹線林道は福田頭の山腹に沿って建設されたのだ。
ここが下山口、福田頭の登山口下山口と一方的に決められているが、たいていの登山者がその順番に従って登山している。
自動車があってひとがいるのは、さっきのふき採りのひとたちが先回りしたので、まだまだ採る気満々のようだよ。
福田頭登山口まで下りてきた。
2003年_9月_2日「福田頭は地元名、毛無山は官の名前」、2010年_9月29日「別名毛無山の福田頭2」、2003年に来た時は駐車場はなかった。2010年に来た時は駐車場があった。
2010年には下山口に自転車をデポして置いて、そのまま乗って駐車場まで戻った。
ここからは緑資源幹線林道ではなく昔からの道なのだ。たんぼと民家の間を抜けて走って行くのだ。
ここが小屋原交差点、今日のコースで唯一信号機がある。信号機の向こうに緑資源幹線林道の看板が見えている
ここの看板には比和新庄線比和区間とある。新庄とは北広島町の新庄を指しているのだそうな。近郷近在、このへんのことなら判るが、粟倉だとか、新庄だとか、そのあたりはわたしの守備範囲ではないね。
最初の大工事の切り開きを過ぎて、いよいよ大きな切り開き、途中の集落、古頃こごろへの峠越えをする。尾根をぶち抜いて道路の高度を引き下ろしている。
そんな集落が重要なのかい。ここの四つ角を山の方へ向かうと、09年_4月23日「比和口和高野の境界、熊山、別名、笠尾山」、15年_5月_6日「比和口和高野の境界、熊山2」ここに登るのに通った集落なんですよ。
次の集落が中之邑なかのむら、ここにも激坂の峠があって、大工事でぶち抜いている。
中之邑を過ぎて、比和、口和の境界を越える。口和町の標識がある
八国見山が迫って来て、その山麓に県道186号線、それと合流したところで今日のコースを打ち切ろう。県道の標識が186号線、口和町宮内と案内してある。
04年_4月29日「八つ見えるか、八国見山」、07年_9月22日「八つ見えるか、八国見山2」、八国見山にはこのように登っています。
振り返って見る。上を見ると緑資源幹線林道の看板標識がある。そうか、そうか、小屋原からここまで、と区間を区切ってあるのだ。
さて、引き返そう。
口和町と比和町の境界を通る。比和町の標識がある
中之邑・古頃を隔てる峠もえらく難工事だったのだね。峠を掘り下げて切り通しているのだ。
午前中は元気だったから登り坂でも自転車を漕いで登ったが、午後になると元気も使い果たしたよ。最初の登り坂で降りて押すと、グダグダになってあとは全部自転車を押して歩いてしまう。
小屋原まで帰ってきました。集落のなか、たんぼ沿いなら自転車も踏んで登れるが、福田頭の登り坂はこりゃぁ降りて歩かなきゃムリ。
福田頭の乗越が見える。稜線が峠まで降りて、林道を建設するならここを通すこと、と教えてくれる稜線の屈曲点なんですね。そのちょい手前に福田頭からの下山口があるのだ。
ふき採りのひとも帰ったことだし、誰もいないので、ここで記念写真。はい、ポーズ。
下りは乗って、登りは押して歩いて、かなりヘトヘトになって帰って来た。
駐車場所まで戻ったが、あの狭い県道を戻るかい。嫌なこった。自転車で往復した道を自動車でたどって帰ろう。
自転車で終点とした場所から先に、緑資源幹線林道の分岐があった。次回はそこから出発しよう。
 
参考 重なっているコース
2010年10月_4日 庄原、比和、西城、庄原市北部一周
2010年10月14日 庄原西半分、庄原、比和、高野、口和
2013年_7月_8日 比婆山山群、山麓を一周

 

幹線林道はここから ドルフィンバレースキー場跡 福田頭 吾妻山
福田頭下山口 福田頭登山口 小屋原交差点 古頃への坂
比和口和の境界 県道186号線、ここまで 中之邑・古頃を隔てる坂 福田頭の乗越

 

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