三次市内の神社巡りも三和の順番になってきました。前回、東半分を駆けて、今日は西半分となります。
先に地図の上で図上演習するのだが、いろんな地図からピックアップすると、14社もあることが分かった。これは一日では終わらないな、二回に分けなきゃならないな。東半分・西半分に分けよう。
西半分とはね、三和町を美波羅川流域と板木川流域に分ける、西側の板木川流域を行こうというのだよ。
三次市役所三和支所の駐車場に駐車する。車から自転車を引き出して出発するのだよ。
坂道を下ると、前回巡った厳島大明神社が見えている。赤い鳥居が朝日に照ってはっきりと見える。昨日はたんぼの土手に遮られて見えなかったのだ。
県道は二分する。志和地駅に向かう県道63号線、甲立駅に向かう県道52号線、52号線のほうに向かうのだよ。
次の信号交差点が羽出庭、この交叉点を左折するのだよ。次の交差点で西北角に神社がある。これが平和神社なのだな。
近くに人がいるので聞いてみよう。あれが平和神社ですよね。名前が今風な名前ですが、最近出来たものですか。
いんにゃぁ、わしの子どものころからあるよのぉ。江戸時代明治のころにはどうかと聞くんかい。そりゃぁ知らん。おおかた昔からあったんじゃなかろうかのぉ。
ここの集落名が市なので、もともとは恵比寿神社があったのだと思うよ。いつの時代に名前が変わったのだろうね。たぶん、敗戦を境に平和神社と名前を変えたのなら納得できるのじゃなかろうか。
全国に平和神社がどれくらいあるのかしら。検索してみました。
金沢市に平和神社、住所が金沢市平和町、これは納得、地名由来なのだな、平成19年に新設
和歌山県古座川町に平和神社、昭和32年に新設
愛知県碧南市に平和神社、改称年は不明、これが羽出庭の平和神社に近いケースなのじゃなかろうか
北九州市小倉北区モノレール平和通駅に、モノレール平和神社、受験時期に期間限定で設置、合格祈願の絵馬を売るため
結構あるもんだねぇ。
先へ進もう。
民家が途切れたあたりで鳥居が見えている。石の鳥居、木の鳥居、石段があって本殿の前に進む。正八幡宮なんですよ。
鳥居の扁額と神紋をコラージュにしておくね。八幡神社の神紋は三つ巴なんだよ。ここの紋様は複雑な紋様だが三つ巴には違いない。
この谷は大力谷、何度も自転車で通った道だ、先へ進もう。あれ、これは違う。この先には民家はない。道を間違えた、引き返そう。
羽出庭の信号交差点まで戻って、この交差点を左折するのだ。
谷が違って成広谷になるのだ。県道52号線は馬通峠に向かうが、谷の奥へ、県道433号線、大土山水越峠のほうへ進んで行くのだ。
案内看板が見えてくる。大将軍社、だいしょうごんしゃ、と読むのだと書いてある。祭神はスサノオ、祭事は毛利元就と結び付けてある。
石段を登って、本殿の前には成廣神社と石柱がある。もともとは成廣神社だろうねぇ。後世、スサノオ信仰が上書きしたんだろうねぇ。
鳥居の扁額と神紋を合わせておくね。神紋は兜の前立てを三つ合わせたものだろうね。たいがい神楽殿の白壁に神紋が描いてあるものだよ。
引き返して、羽出庭を過ぎ、三和支所の坂道下の大きな分岐まで戻る。今度は志和地駅へ向かう県道63号線を行くのだよ。
たんぼ一面に太陽光パネルの発電所を過ぎたあたりに登り坂がある。登り詰めると神社がある。大歳神社だろうなぁ。おおとし神社か、ださい神社か、よく分からない。
鳥居の扁額が苔で汚れていて読めない。神社とは読めるが、その上の二文字が読めない。
今は板木川の右岸を走っているが、次の御霊神社は板木川の左岸にある。橋が見えるところで川を渡らなければ。見えた、見えた、さぁ、渡ろう。
谷の狭隘部から一挙に盆地の真ん中に出てきた。たんぼの真ん中を走っているのだ。
石柱が二本立っている。これは御霊神社への案内のシルシだな。左折して御霊神社へ向かう。
ここが御霊神社だ。鳥居の扁額がこれ。橋を渡って川向こうに御旅所がある。ずいぶん近いけど御旅所を設けているほどの神社はなかなかないもんだよ。
橋の名前が御霊橋、ひらがなではみたまはし、これで、ここの御霊神社が、ごりょう神社ではなく、みたま神社と読むのだと分かってくる。
神社の下流に街道がある。馬通峠から来ている道じゃないか。この道には覚えがある、馴染みの道だ。下板木の市街地はもうすぐだ。
県道から分岐する坂道の道がこれ、福田集落に向かうのだよ。道の上にある水の渡し樋に「ようこそブッポウソウの里へ福田自治会」と案内がある。
下板木の交差点からここまでの勾配が3%、道のりは長いが登り坂の勾配はそれほどきつくはない。
案内からすぐに集落が見渡せる。鎮守の森を探すとあそこだろうな。
集落への道をどんどん入って、たんぼの間に道が延びている。小山をたんぼが取り囲んでいて、あそこに違いない。
神社の寸前で獣除けのバリケードが設けてある。バリケードの鎖を外していると、軽トラがどんどん近づいてくる。
不審者発見、ということで見回りに来たのだろう。
怪しいものじゃないです。三和の神社巡りをしています。ホームページに載せるネタ探しです。
このごろ神社や寺に泥棒が入るけぇのぅ。警戒しょぉるんよね。
声かけするだけで、名を名乗れ、住所はどこ、そういう問い詰めは無かったぞ。そうだよなぁ、仏像泥棒、神具泥棒が横行しているものね、疑われるのも無理もないよなぁ。
自転車に乗ってサイクリングの身支度している、疑われるわけがないだろう。いいや、そういうのが怪しいのかも。物騒な世の中だ。ほんとに泥棒があったら、真っ先にわたしがリストアップされるだろうな。
赤い鳥居があって、扁額が掲げてある、鳥居の向こうは神楽殿が塞いでいて、道路がその横にある。神庭があって、福田八幡神社の社殿が見えている。
福田集落が何軒かは知らないが、氏子のサポートはなかなかのものだよ。
バリケードの鍵を掛け直して引き返そう。
福田集落で谷の水が流れて行く方向に猿が馬場の山があるのだ。こういう里に近い山の方が登山路を見定めるのが難しい。あっちへ行きこっちに進み、難儀したんだよ。
福田集落から下板木まで下りてくる。
信号交差点から東の方向に向かう。坂道を登り切って、このへんのはずなんだがなぁ。道がネットフェンスで塞がれている。両脇に大仙神社の由来を書いた看板がある。
どう見ても、この道は誰も入ってはいない感じだぜ。やめよう、引き返そう。たんぼの中に人影がある。
すみませぇん、大仙神社には入れないんですか。
あれは廃止になったんよぉ。社殿はめぇで持って行ったけぇのぉ。どうもありがとぉ。
予想通りだった。廃社の雰囲気が漂っていたものね。こうして神社巡りしていると、けっこう廃社があるもんだね。
下板木の信号交差点まで戻り、県道63号線を辿って出発地の三和支所へ戻って行くんだよ。
さぁ、戻ったぞ。前回の三和篇その1では神社が山の上にあって大変だったが、今回はそれほど石段の長い神社はなかった。割と平坦だったよね。
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標高 |
隣との標高差 |
出発からの距離 |
隣との距離差 |
区間の勾配 |
三次市役所三和支所 |
342m |
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羽出庭交差点 |
316m |
26m |
1644m |
1644m |
26/1644=1.6% |
道を間違えた、引き返す |
355m |
39m |
4001m |
2357m |
39/2357=1.7% |
羽出庭交差点 |
316m |
39m |
6008m |
2007m |
39/2007=1.9% |
大将軍神社 |
371m |
55m |
7869m |
1861m |
55/1861=3.0% |
羽出庭交差点 |
316m |
55m |
9766m |
1897m |
55/1897=2.9% |
下板木交叉点 |
287m |
29m |
14932m |
5166m |
29/5166=0.6% |
福田八幡神社 |
338m |
51m |
17566m |
2634m |
51/2634=1.9% |
下板木交叉点 |
285m |
53m |
20161m |
2595m |
53/2595=2.0% |
三次市役所三和支所 |
342m |
57m |
25878m |
5717m |
57/5717=1.0% |
別ページ、轍のページに、断面図=プロフィールマップがあります。傾斜の凹凸はそっちのほうがより感覚的に理解できると思います。