前回、河内を行きました。次は隣接する君田を行くのが順序だよね。君田の神社も数が多いんだよね。南と北に二分割して攻めて行こう。
三次市役所君田支所に駐車する。正しくは、君田支所と君田生涯学習センターの間に駐車するのだ。
トイレに行きたいな。大きい方。前に君田支所でトイレを借りた時、個室が狭くて扉が閉まらない。扉を開けたまま用を足したことがある。
君田支所でトイレを借りるのは勘弁してね、生涯学習センターのほうのトイレを借りよう。こっちの個室はじゅうぶんに広くて安心して用が足せる。
君田支所のは、改装前は和式だったんだと思うよ。和式の個室に洋式トイレを無理に入れたから食み出したんだと思うよ。和式のままでよかったのに。
さて、出発。君田生涯学習センターの前に鳥居が見えている。これが八幡神社なのだよ。入口の鳥居は年月を経ているが、二本目の鳥居は新しい。そこに八幡神社と扁額が架かっている。
トントンと石段を登って本殿に向かう。それほど大きな本殿ではない。君田の中心地だから大きな本殿を想像したが、そういうものではなかった。
橋を渡って神野瀬川を越える。橋の名前が新記念橋、地域の名前でもない、美称でもない、時代を反映する名前なんだね。
橋を渡って振り向くと北西に山が見えている。狐塚山、簡単な山だから登ってみたら、と勧めてもええし、あなたほどのベテランには物足りないだろうとお勧めしなくてもええ、どっちでもよろしい。
たんぼの真ん中に鎮守の杜が見えている。あそこを目指して進めばええのだ。
適当に道を選んで近づいて行く。境界の石垣なし、鳥居なし、狛犬があって、日露戦争開戦の碑がある。戦勝の碑ではない、開戦の碑とは珍しいなぁ。
立ち去ってから気が付いたが、神社の名前がどこにもなかった。ゼンリンの地図に聖神社とあったが、エビデンスはそこしかないのだ。
聖神社から山麓つたいに進むつもりだったが、道がない。いったん、県道の街道に出る。程よき所で近づいて行く。ほら、望遠で撮るとこんな感じです。
荒神神社が近づいてくる。本来は尾根の先端にあったのだ。神社の裏もたんぼに開墾されて、なんか斜面に取り残された感はあるよねぇ。
きれいに整備された神社だよ。社殿は小さいが清々しい神社なのだよ。鳥居の扁額に荒神神社とある。
もうちょっと山裾を進んで行くと、高幡山への分岐を示している。高幡山のさらにその先に判官山へ道が続いているのだよ。
県道に戻って100メートルも進むと、茂田への分岐にさしかかる。茂田は<もだ>と読むのだよ。<しげた>と読んで教育的指導を受けたことがある。
茂田には東の櫃田から登る道もある。短いが急坂なんだよ。歩くなら構やしないが、自転車では押して歩くことになる。それで南の石原から登る道を選んだのだよ。
急な坂道ということは承知している、それでも大部分の道は漕いで登れる。一部どうにもならない激坂部分がある。そこは下りて歩いて押す。なぁに、歩くとしてもそんなに長い距離じゃないよ。
途中、印象的な個所もないし、ここが半分というポイントも判然としない。ガマン、ガマンで登っていくのだよ。
廃屋に出会う。廃屋の前にたんぼあり。次にはちゃんと生存している民家がでてくる。茂田の生活圏内にはいったのだ。
集会所があって、「介護予防等拠点施設茂田老人集会所」と看板にある。
この手のものはちょいちょいあちこちで見るんだが、老人集会所とはいかがなものか。老人にだけ気を使っているようで、気の使い方が片手落ちじゃないかい。
道の分岐に地図の看板がある。ここ茂田には須佐神社、金屋子神社が記載されている。ゼンリンの地図には茂田神社しか載っていない。茂田神社だけ訪ねる、それでええんじゃないかな。
地図の看板から茂田神社までは激坂で自転車を押して登る。距離は短いからそこはガマンしよう。
登り詰めたところに茂田神社がある。尾根の乗越が平坦になったところなんだよ。神楽殿がある。
ここには名高い茂田神楽団があって、ポスターには茂田神社の神楽殿での奉納神楽の写真をよく見かける。神社中庭に観客は座って見ているのだ。これがそのポスターの現場なんだよ。
さて、戻るか。茂田神社からの坂道は乗って降りたら転べば怪我する、乗らずに歩いて下りようね。
集会所から見える山は布野冠山、すぐ目の前に見えるのだがここからの登山路はない。登りたいなら布野側から登るしかないのだよ。
集会所からは快適な下り道が続いている。県道まで出てきた。そのまま進んでバス道までやってくる。神野瀬川に沿って下っていくのだよ。
第二南雨洞門、南雨洞門が続いている。南雨は<みのう>と読む、洞門とは隧道とは違って、トンネルに屋根はあるけど片方に窓が連続して開いているカタチのものを言うのだよ。
ここが大歳神社、鳥居に大歳神社と扁額が掲げてある。石段を登れば中庭が清々しい神社になっている。そんな大きな本殿ではないね。
ここが藤兼の集落、バス停の交差点を曲がって、神野瀬川を渡って、山に近づいて行く。どこに大仙神社があるんだろう。
あっ、ムラビト発見、すみませぇん、大仙神社はどこにあるんでしょうか、あ、この山の上、入口はどこにある、あ、この先に入口が見えている。
すみません、ついでにもう一つ教えてください、川向こうの神社、<おおとしじんじゃ>でしょうか、<ださいじんじゃ>でしょうか、はぁ、<おおとしじんじゃ>なんですね、どうもありがとう。
念押ししたのはね、三次町に大歳神社があるんだよ、そこの神社は<ださいじんじゃ>と読むのだよ。<だざいじんじゃ>かもしれない。
集落から山道の舗装路が続いている。100メートルに足りない距離のところで山に入る道がある。これが大仙神社に向かう道なんだな。
自転車をここに置いて、歩きで山道に入って行く。四差路があって、左に曲がれば社殿が見えている。小山の頂上に大仙神社がある。
南に鳥居があって下から道があるような、ないような。しっかりと踏まれた道はわたしが来た道しかないように見えるな。
よく保全された境内だよ、社殿だよ。大仙神社とは牛馬の神様なのだよ。ここ君田ではまだまだ牛飼いが続いているようだね。
山を下りて、橋を渡って、藤兼のバス道交差点まで戻る。交叉点を東に向かうのだよ。交叉点から数十メートルで最初の道の分岐がある。ここを曲がるのだ。
以前に、ここを曲がらず直進したことがある。もちろん大外れのところに出てしまったよ。
直進せずに曲がると、その先には大きな溜め池が見えている。溜め池の堰堤の高さのぶんだけ急坂なんだよ。とても漕いでは登れない。下りて押して歩くことになる。
溜め池の堤の上で弁当にしよう。今日は風もなく日差しも柔らかで絶好のコンディションだね。
さて、先へ進もう。
ここが名もなき峠なんだよ。さっきの分岐を直進すると南雨峠を経て進むが、この峠にはこれと言った名前がない。
街道に出ると、そこはライスセンターと育苗センターの間に出る。春には稲の苗を渡して秋には米の籾を受け取るのだ。
街道を進んで森原発電所の前を行く。神野瀬川上流の沓ヶ原ダムから水を引いて発電しているのだよ。
西城川まで出てもう少し頑張ろう。
庄原市との境界に森原と言う集落がある。萩川と言う小さな川があって、その川が庄原市と三次市を分けているのだ。
バス道から鳥居が見えている。近づくと、獣除けの垣根があって通れない。引き返して山裾の反対側から近づいてみようか。
だれかいる、あそこの熊野神社に行きたいんですがね、道はどっちからいけば、あぁ、やっぱり獣除けの垣根から行くわけですか、ブロックを踏んで垣根が越えられる、どうもありがとう。
なるほど、ブロックが置いてあって垣根を跨いで行けるようになっている。
これが熊野神社か。鳥居のところから先には行かないぞ。靴の金具がコンクリートの階段との相性が悪いのですよ。鳥居に扁額が掲げてある。
おや、この鳥居の設置は令和元年だぞ。鳥居は塩化ビニールだ。叩けばポンポンと音が鳴る。へぇぇ、塩ビ管を組み立てれば鳥居が完成するのか。
帰ろうぜ。発電所の前を通って、ライスセンターの前を過ぎて、もう一つの無名の峠を越える。
進んで行くと、えらく民家の密集したところにやってくる。路地道を入るのだよ。三脚ハシゴが立て掛けてある路地を入って行く。最初の家が田中畜産とあれば、この道で間違いない。
田中畜産から100メートルも進まないところに石段がある。そこが大年神社なんですよ。
引き返して、君田支所・君田生涯学習センターは直ぐ近いよ。やれやれ、帰ってきたぞ。
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標高 |
隣との標高差 |
出発からの距離 |
隣との距離差 |
区間の勾配 |
君田生涯学習センター |
218m |
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茂田分岐 |
263m |
45m |
4468m |
4468m |
45/4468=1.0% |
茂田神社 |
478m |
215m |
9142m |
4674m |
215/4674=4.6% |
茂田分岐 |
263m |
215m |
13724m |
4582m |
215/4582=4.7% |
藤兼バス停 |
203m |
60m |
17792m |
4068m |
60/4068=1.5% |
大仙神社 |
237m |
34m |
18733m |
941m |
34/941=1.5% |
藤兼バス停 |
203m |
34m |
19678m |
945m |
34/945=3.6% |
名もない峠 |
253m |
50m |
21068m |
1390m |
50/1390=3.6% |
熊野神社 |
189m |
64m |
24747m |
4679m |
64/3679=1.7% |
もう一つの名もない峠 |
253m |
59m |
27831m |
3084m |
59/3084=1.9% |
君田生涯学習センター |
248m |
30m |
29436m |
1605m |
30/1605=1.9% |
別ページ、轍のページに、断面図=プロフィールマップがあります。傾斜の凹凸はそっちのほうがより感覚的に理解できると思います。