以前に庄原比和の三河内の棚田を見に行ったことがあります。もう一回行ってみよう。
三河内は[みつがいち]と読みます。三河内は広い範囲でね、隣の西城と境界を接して、南は勝光山、北は比婆山・吾妻山に接しているのだよ。江戸時代にはひとつの村だったと思うよ。
その広い三河内の小字で小和田北、小和田東に行く。小和田南には今回は行かない。小和田西はもともと存在しない。要するに、小和田エリアへ行くのだよ。
旧比和町の役場の駐車場に車を停める。自転車の姿が目を引くのか、どこへ行ってんですか、三河内の棚田まで、行ってらっしゃい。ありがとう。
国道432号線に出て、比和郵便局の前まで進む。郵便局の前の橋が比和まちなか大橋、ひらがなを含んだ名前とはユニークだね。
ここからは県道58号線、比和と西城を結ぶ県道なんだよ。
その県道が交通止めとなっている。それでも問題なし、小和田東までは万事OKで行ける。小和田東で反転する。県道のその先からが工事中なのだよ。
ということで、比和の町外れから自転車を進めて行く。川の対岸からこっちに降りてくる道がある。これは農免道で、帰りはこの道を通って帰ってくる予定なのだよ。
たんぼに沿う道から尾根道を越える。とても漕げない、もちろん降りて押して歩く。
尾根を降りてたんぼの道になる。このへんから三河内は始まるのだよ。
ここから見えている福田頭・以西山は西城と三河内で頂上を共有している。この先の比婆山も西城と三河内で共有しているのだよ。
さらには、この奥の烏帽子山、吾妻山は島根県奥出雲町と共有している。正しくは、烏帽子山は西城町と三者共有、吾妻山は比和町の他の大字森脇と三者共有しているのだ。
案内看板に総合運動公園、かさべるでとある。福田頭やかさべるでへはここを左折する。自転車は県道に沿って直進する。
坂道を登り詰めて峠に至る。峠からポンポンポンと連続して山頂が見えるが、それが三つ子山ではないのだよ。三つ子山はその北にあるのだ。
峠を越えると小和田の小字に入っていくのだよ。県道の上に慶雲寺がある。曹洞宗の寺なのだ。小和田の集落全体の頭にあって、各家々からは仰ぎ見ているような感じだよねぇ。
正面に三つ子山、峠越しに今櫛山、山々に挟まれて小和田の棚田は広がっている。
県道58号線、工事現場に近づいてきた。県道は通行禁止だが、市道は通行OKなのだ。県道から分岐すると農免道比和三河内線と書いてある。ここからが農免道なのかい。
棚田テラスまでやってきた。高床と椅子が備え付けられている。小和田の棚田の全景が見えるね。中央の瓦屋根が慶雲寺だ。
アマテラスや法テラスは知っているが、テラスとはなぁに、それはね、屋外にある屋根なしのベランダ・バルコニーみたいなもの、なんだよ。
坂道を下って行って、ここらへんが棚田の中央部分かねぇ。こんな広い土地が広がっているとは。
それはね、たたら製鉄の副産物なんだよ。土地の表面に水を流して土を流す。土は水と一緒に流れて重い砂鉄が残る。砂鉄を集めてたたらで製鉄するのだよ。砂鉄を採取した跡地を耕地化したのだよ。
十字路を過ぎて小和田の西の谷に降りていく。慶雲寺の方向が見えている。家々が密集していて山際にあるのが見えるでしょ。
十字路を山の方向に進んで行く。左折しても比和の支所に行けるだろう。距離は遠いが高低差が少ないので、そっちが楽だと思うよ。あえて山の方向に向かいましょう。どんな道なのか見てみたいからね。
最初の峠を越える。ここの峠も三河内の内なんだよ。峠を下ってその斜面のどこかで三河内の範囲から脱するのだ。
たんぼの上を立体交差で橋を渡してある。農免道だからたんぼを潰すのは避けて、空中を渡す工法を取ったのかねぇ。ただ単に高低差を少なくするため、なのかねぇ。
この尾根はカサベルデのある尾根の続きなんですよ。やっと峠に到着、あとは下り一方の道なのだよ。
県道との合流点に到着、朝方、ここに出てくるぞと睨んだ地点に到着した。
比和地区農免農道と看板がある。色々な名前があるが、農免道とは共通の認識だね。
比和まちなか大橋に到着、そのまま来た道をたどって比和支所まで帰ってきたぞ。
支所のトイレを借りておしっこしていたら、どこまで行きんさったん、三河内の棚田まで、それはそれは。
午前午後、どちらも職員に聞かれるとは、自転車姿が珍しいのかな。最近増えているからなのかな。
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標高 |
隣との標高差 |
出発からの距離 |
隣との距離差 |
区間の勾配 |
| 比和支所 |
417m |
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| かさべるでの尾根 |
498m |
81m |
3070m |
3070m |
81/3070=+2.7% |
| 元常川 |
465m |
33m |
3524m |
454m |
33/454=-7.3% |
| 小和田の峠 |
567m |
102m |
5980m |
2456m |
102/2456=+4.2% |
| 小和田の民家 |
536m |
31m |
6519m |
539m |
31/539=-5.8% |
| 県道分かれ |
598m |
62m |
8116m |
1597m |
62/1597=+3.9% |
| 農免道 |
526m |
72m |
10039m |
1923m |
72/1923=-3.7% |
| かさべるでの尾根 |
554m |
28m |
10639m |
600m |
28/600=+4.7% |
| 立体交差 |
448m |
106m |
10224m |
1585m |
106/1585=-6.7% |
| 最後の峠 |
505m |
57m |
12842m |
618m |
57/618=+9.2% |
| 比和支所 |
417m |
88m |
15264m |
2422m |
88/2422=-3.6% |
*往路と帰路に距離に差があるのは、往路で間違えて、行き過ぎて引き返したから
別ページ、轍のページに、断面図=プロフィールマップがあります。傾斜の凹凸はそっちのほうがより感覚的に理解できると思います。
