2009年11月17日
しぇるぱ単独
山域:香港

香港ハイキング、青山Castle Peak

 

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軽鉄に沿って香港の山も数を重ねて、これで4年目、延べで7番目の山になるのです。
なんでそんなに香港が気に入っているの、と質問があるのが当然ですよね。
あのね、香港は市街地が海岸沿いにしかないのですよ。マンション群の背後には岩山が迫っていて、疎林に縁取られていたり、直に岩山が斜面に続いていたりの風景なんですよ。香港は大部分が山なんだよ。
朝の地下鉄(MTR)の満員電車に乗って、乗り換えて、九広鉄道(KCR)、会社は別なのか一緒なのか、切符は一繋がりなんですよ。
前回までの経験で、オクトパス(八達通)という共通の交通カードを買ったほうがええとわかった。
バスで小銭を探すのが面倒だし、大量に小銭を握り締めて適当にピックアップしてもらっていた、これはスマートじゃないね。
オクトパスを改札で読み取り画面にタッチすれば自動的に料金支払いができる。小銭を用意する悩みから解放される。
あれが青山だ九広西鉄の終点、屯門で下りる。
ネットサーフィンして、たくさんプリントしておいたのですよ。
ところが、地下鉄の雑踏でどこかへ落としてしまった。どう歩けばええのか、そこのところが判らなくなった。
空を眺めても曇り空で太陽の位置が読めないので東西南北がわからない。
しゃぁない、足の向くまま適当に歩き始める
ここは別ページのグーグルマップを参照してみてください。どんなに見当外れを歩いたか、どこで間違いに気が付いたか、それが判ります。
軽鉄、チンチン電車のことですがね、線路に沿って歩いていると、自然と青山禅院に向かうことができる、ネットの記述ではそいういことでした。
青山の麓からなんぼ歩いてもそれらしい気配はないよ。
電車の窓から見える山、右側に見える山、左側に見える山、間違えたまま、青山と決め込んで歩いているのではなかろうか。
通りかかった若者に、地図の青山禅院を示して、山の方向を指差して、ジスウェイ?アナザウェイ?
今まで何度もこれで切り抜けてきたのだよ、ジスウェイ?アナザウェイ?道を聞くにはこればっかりだ。
あ、やっぱり、反対側の山が求める山だった。
青山とは尖った鋭い山なのだ。英語での名前がキャッスルピーク、なんでキャッスルなのか理由は知らないがそういう名前なのだよ。
そうと判れば引き返さなきゃならない。川を渡るとこっち側にも軽鉄はあるよ。いくつも分岐しながら支線の数々がある。
もとの屯門の駅に近くまで戻ってきた。ここからは反対方向に向かえばええのだな。
青山禅院への道香港事業教育学院(Hong Kong Institute of Vocational Education)というのがある。職業学校なんだね。学生に道を聞いてみると、ネクストステーションという答えだった。
ほんとは学校の角を曲がればよかったのだよ。答えが間違っているとは歩いてみなきゃわからんもんだよ。
このあたりには中学校がとても多い。中国も香港も、小学校、中学校、大学と続いていて、中学校は初級と中級に分かれているのだそうな。
街中に中学校はとても多くて高等学校は全然ないなぁと観察していたが、中学が高校までカバーしているのだそうな。
指差す案内は仏縁精舎、これも間違いだった。仏縁精舎と青山禅院とは別物だった。
さんざん間違えた末、青山古寺の案内看板をみつけた。この坂道を進めばええのだ。
青山禅院、山門弥陀閣とか至和壇などの別の施設があるが、そのまま真っ直ぐ進むと、青山寺の山門が出てくる。
扁額には香海名山とある。山門はただいま修理中なのです。
竹で足場を組んである。鉄のパイプ材などの規格品があるだろうに、どこの現場をみても竹の足場となっている。
これも、文化・流儀というやつで、香港ではこうでなきゃならんのだろうね。
日本の杉丸太が足場から消えたのもここ数十年のことだもの。
地図には青山禅院とあるが、現地では青雲観という名前で、これは同じことなのだよ。これが本堂
青雲観の境内にはブルドーザーが入っていて、瓦礫を掻き出している、トイレを壊した残骸なんだね。
青山禅院は別の方向で名高くて、ブルース・リーの「燃えよドラゴン」、ロケ地はここなのだそうな。
青山禅院、青雲観香港映画のロケ地旧跡をめぐるブログがあって、山の情報を探していると、こんな情報も引き出してくることになる。
ここ青山禅院は霊感の強い地だと某ブログにあったが、ブルドーザーが瓦礫を掻き回しているのだもの、霊感もへったくれもあったもんじゃないよ。
青山禅院(青雲観)から引き返して道を急ごう。
まもなく青山亭というアズマヤが道を塞いでいる。塞いでいると表現してはいけないね、いいえ、便利な休息所なのだよ。
道はこの先で分岐している。広幅の道は途絶えてしまう。狭い幅の階段を進むのが正解なのだよ。
送電線の鉄塔の下を潜る。警告があるので、採録すると
尾根の途中の倉庫?告示及警告
此段路艱険難行、只宜有経験及装備良好的遊人前往、天気悪劣時切勿嘗試、此径遊人須自顧安全、尚有任何意外傷、亡或財物損壊、政府概不負任何責任、十五歳以下児童必須理由勝任的監護人陪同、否則不得使用此径、請加倍小心
屯門民政事務処示

漢字だもの、眺めているうち意味するものは伝わってくるでしょ。
ということで、漢字圏でもあり英語圏でもある香港がわたしの好みだっちゅうことは、ご理解いただけるでしょ。
送電線が眼下に見えるようになってきた。だいぶ登ったのに、道は敷石舗装で、膝に響く道だよなぁ。
尾根上の平地に基地がある。通信の中継塔なのか資材置き場なのかここまでは立派な道が続いている。
三角点前から青山最高点をこの先は地道を歩くことになるのだが、念入りに階段を組んであるので足に優しくないのはこれまでと同じだね。
やっと稜線まで辿り着いた。タワには亭がある。韓稜片石と名前があるが、意味不明、石片稜韓と読むのが正しいのだろうか。
尖峰の先には通信塔がある。とてもそこまでは登れそうもない。
今日は天気予報がコールドウォーニングで、ウォーニングの意味は注意報なのか警報なのか、山の上ではびゅうびゅうと大風が吹いている。
普通の天気なら登れます。ところが今日はよろよろと体が持って行かれそうな風で、こんな時に急な斜面を登ったらえらいことになる。
山の反対側の展望が開けてきた。荒地が茫々と広がっている。人民解放軍の演習地なんだそうな。
当然、イギリス軍の演習地だったのを、復帰後は接収して使っているのだろうね。
青山三角点ぼんやりと中国本土のシンセンが見えるのだが、煙っていて、ほとんで見えないのと同じことだね。
こぶがあって、こぶの上には通信塔が設置してある。迷彩を施してあるよ。迷彩を塗られた通信塔を見るのは始めてかもしれない。
次のこぶに三角点がある。記念写真を撮るのに、風に耐えて身を屈めていなけらばならない。風で帽子が飛ばされたのだよ。
さぁて、下りようか。
とんとんと下りていくのだが、一歩一歩、柔らかい地面がない。どこも敷石舗装かコンクリートで靴を反発してくる。
登る時には散々迷ったが、下りる時は迷うことはない。最短距離で屯門の駅まで到着しました。
さて、明日は八仙嶺に登ってくるぞ。

参考 2001年_2月10日 香港ハイキング、馬鞍山
    2001年_2月11日 香港ハイキング、西湾山
    2006年_5月_9日 香港ハイキング、大帽山タイモーシャン
    2006年_5月10日 香港ハイキング、鳳凰山ランタオ・ピーク
    2007年12月_4日 香港ハイキング、馬鞍山2
    2007年12月_5日 香港ハイキング、獅子山ライオンロック
    2009年11月18日 香港ハイキング、八仙嶺
    2011年11月15日 香港ハイキング、蚰蛇尖シャープピーク
    2011年11月16日 香港ハイキング、龍脊(ドラゴンズバック)
    2013年12月_1日 香港ハイキング、大刀屻ナイフ・エッジ
    2013年12月_2日 香港ハイキング、釣魚翁ハイ・ジャンク・ピーク

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