2011年11月15日
しぇるぱ単独
山域:香港

香港ハイキング、蚰蛇尖シャープピーク

 

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鑽石山のバスセンター香港に通い始めてだいぶ山を登ったよね。
香港には山なんかないと思うでしょ。ところが違うんだな、市街地は海岸にあるだけで、香港の大部分は山ばっかりなんですよ。
今日は、すこし遠い山に行こうと思います。
泊まったホテルは
大角咀タイコクツイにあるが、一番近いMTR(地下鉄)は旺角モンコック、ここから鑽石山ダイヤモンドヒルまで乗って行く。
地下鉄の外に出ると、巨大な商業施設がある、名前が荷里活広場、英語の名前がPlaza Hollywood、えらい名前を付けたもんだね、スゴイ名前だねぇ。
建物の1階がバスターミナルになっている。目指す路線番号は92番、これに乗って
西貢サイクーンを目指すのだよ。
おおざっぱに言うと、
鑽石山ダイヤモンドヒル駅の北にはライオンロックや馬鞍山がある。西貢サイクーンに行くには西に向かうのだ。
山越えして、切り立った崖を折れ曲がりの道があって越えて行って、海に出ればそこは
西貢サイクーンなのだ。
ヨットハーバーがあったり漁港があったり、それらを横目に、
西貢サイクーンのバスターミナルに到着する。
ここでバスを乗り換えるのですよ。ネットでは、何番のバスというのが明らかではない。
西貢のバスセンターバスを整理するおじさんがいる。アイウォントツゴツ北潭凹パクタンアウ、紙プリントの北潭凹という文字を指さす。
○△□※、何やら叫びながらバスの前まで引っ張って行ってくれる。何番のバスか解らないが、そうか、そうか、これに乗ればそれでええのだな。
バスセンターからすぐに馬鞍山への道を見た。そうそう、馬鞍山から
西貢サイクーンに下山したことがある。
西貢旅客中心が近づいてくる、西貢のビジターセンターなんだよ。ここから西湾山へ出発したことがある。道に遮断機があって、すぐに南へ曲がって萬宜ダムへの道を行ったのだよ。萬宜ダムを半周して、西湾山へ登ったのだ。
北潭凹パクタンアウへのバスはそのまま直進する。
バスの運転手に、アイウォントツゴツ
北潭凹パクタンアウ、北潭凹の文字を示しながら叫ぶ。何度も叫ぶ。解ってくれたみたい。
ここが北潭凹、バスを降りました。
麦径(マクリホーストレール)の標識がある。ここは香港総督マックリホース卿が開発した自然歩道の一部なのだ。
麥理浩徑  (MacLeHose Trail) 新界を東西に横断する100kmのコース。ポストのマークにMの字がある。
衛奕信徑  (Wilson Trail) 香港島を縦断後、海を越えて新界北部までを縦断する78kmのコース。ポストのマークにWの字がある。
鳳凰徑  (Lantau Trail) ランタオ島(大嶼山)南部を一回りする70kmのコース。ポストのマークにLの字がある。
港島徑  (Hong Kong Trail) 香港島を東から西へ横断する全長50kmのコース。ポストのマークにHの字がある。
北潭凹バス停 マクリホーストレールに入ると野良牛に出会う。野良犬・野良猫はどこでも見るでしょう。ここ香港では野良牛がどこにでもいるのだ。
香港に通い始めて最初のころは牛に出会うとビクビクものだった。わかったぞ、大丈夫、何もしない。ヤツら、人間に関心がないのだ。警戒もしていないし、
なつきもしないのだ。
香港の自然歩道はコンクリート舗装してあったり、敷石で覆われていたり、なかなか地道そのものの自然歩道は少ないのだよ。
この道は延々とコンクリートの道で続いている。マクリホース卿の仕業ではないのだよ。中華電力と通信会社PCCWのケーブルが道の下に埋設されているからなのだよ。
凹、峠から山腹沿いの道はどんどん下がってきた。尾根の上で分岐になって、左、黄石、右、鹹田、ここは鹹田に向かうべきだね。
無人の集落が現れた。赤徑の集落なのだよ。どう見ても廃村のように見えるのだが、村代表の選挙ポスターが貼ってある。住民は存在するということなのかしらね。
浜にボートが放置されているが、持ち主はいるのだろうかね。
マクリホーストレール海岸から離れて山道を登るようになった。
登り詰めたところが大浪凹、地図には大浪{土へん+幼}とある。{土へん+幼}はJISの漢字では出てこない、{土へん+幼}の代わりに凹で勘弁してね。{土へん+幼}も凹もアウと読むのだよ。
東の海が大浪湾、その中に鹹田湾、そこに向かう峠だから大浪凹と名前が付いたのだね。
地図をじっと見つめていて思うのだが
西湾山に登った時、
西貢サイクーンから萬宜ダムを半周して西湾山に登った。そこから、西湾、鹹田と集落をたどって、山越えして次の集落に出た。
道はこれ一本しかないから、さっきの赤徑の村に出たのだ。そこから舟を呼び寄せて、黄石のバス停終点まで海を渡ってショートカットしたのだ。
ということは、ここの道は前に歩いたことがある、ということになる。覚えてないよ、印象に残ってないよ。
赤徑の浜始めての香港の旅はガイドを雇ったのだ。全部ガイドにお任せだから記憶がないのだ。ガイドを雇うのは最初の旅だけ、次からは、全部自分でセットするように変えたんだよ。
警告が出ている往蚰蛇尖的山路非常艱険難行、為閣下安全着想、請勿前進
この警告の意味は、事故があっても自己責任だよ、行政訴訟は起こさないでね、こういうことなのだ。
今までのコンクリート道ではない、ごろごろ道で、登山道はこうでなくちゃぁならない。
ぐんぐん登って、前峰の頭に出た。ここからは
蚰蛇尖シャープピークの全貌が見えてくる。
以前に、西湾山から来て、
蚰蛇尖シャープピークを始めて見たとき、なんと尖っているのだと見とれたもんだよ。
ここから見た姿は、前衛の山が膨らみ過ぎて、尖峰をちょっとマイナスしているのが残念だね。
大浪凹前峰からいったん峠まで下がる、
蚰蛇凹ナムシアウ、最低鞍部には水道の防火用水らしいものが見えている。水道設備を延長してあるのはここまでだね。
ここから一段二段、こぶを越えて登って行く
蚰蛇尖シャープピーク最後の斜面より、ここの一段二段の斜面のほうが傾斜はきついね。
蚰蛇尖シャープピーク直前で頂上を迂回して先へ進む道がある
山岳ランニングの連中なんだよ。走るというか、歩くというか、ランニングスタイルで何人かが先へ進んでいる。
地図を眺めると、この先は半島で海になっているのだよ。海岸伝いに帰る道があるのだろうか。再び、稜線を引き返すのだろうか
ランニングの連中は放っといて、わたしは頂上へ向かうぞ。最後の斜面はそんなに苦労はなく、はい、ここが
蚰蛇尖シャープピーク、頂上です。
来た方向、半島の先、いまいち霞んでいるなぁ。水蒸気が多いからなのだろうか、スモッグに包まれているからなのだろうか、中国はそこのところがよく解らんなぁ。
前峰の頭これからは、来た道を戻るしかないのだよ。
この先、どっちへ進んでも、舟を使うのが普通のことになる。舟の電話番号を知らないし、知っていたとしても広東語が話せない。黙って戻るしか方法がないのだよ。
コブを一段二段と降りて、
蚰蛇凹ナムシアウの最低鞍部まで降りて、前峰を登り返して、前峰を過ぎると蚰蛇尖シャープピークは隠れてしまう、頂上の尖峰しか見えなくなる。
大浪凹の峠まで降りてきた。ここからはマクリホーストレールのセメント道を歩いていくのだ。
赤徑の廃村まで帰ってきた。湾の向こうに白い建物が見えている。
地図を見ると、白普理堂とある。Hのマークがあるが、ホテルなんだろうか、ホスピタルなんだろうか。
帰国後、ネットで調べたら、ユースホステルだった。ゲストはモーターボートで運ぶようだよ。
蚰蛇凹朝方、おじいさんが買い物カートを引いて歩いていた。くたびれて途中で休憩していたよ。無人・廃村のなかで人がいるのはユースホステルしかないだろう。
下っ端の従業員はモーターボートには乗れないのだろうかね。ただもぅ、延々とバス停からユースホステルまで歩くしかないのだろうかね。ものは考えよう、歩けば健康を維持できるのだと、前向きに考えような。
海岸から
北潭凹パクタンアウまでは山腹をかなり登らなきゃならない。今まで消耗しているから、ここの登り坂はけっこう消耗するよ。
やっと
北潭凹パクタンアウバス停まで戻ってきたぞ。セメント道が長かったので足の裏がひりひりしているよ。
水を1.5リットル持って来たのだが、全部飲み尽くしてしまった。この季節、11月なんだよ。11月でも暑い、暑い。もっと高温の春の季節、夏の季節には大量の水を用意しておかねば日干しになることだろうね。
参考 2001年_2月10日 香港ハイキング、馬鞍山
    2001年_2月11日 香港ハイキング、西湾山
    2006年_5月_9日 香港ハイキング、大帽山タイモーシャン
    2006年_5月10日 香港ハイキング、鳳凰山ランタオ・ピーク
    2007年12月_4日 香港ハイキング、馬鞍山2
    2007年12月_5日 香港ハイキング、獅子山ライオンロック
    2009年11月17日 香港ハイキング、青山Castle Peak
    2009年11月18日 香港ハイキング、八仙嶺
    2011年11月16日 香港ハイキング、龍脊(ドラゴンズバック)
    2013年12月_1日 香港ハイキング、大刀屻ナイフ・エッジ
    2013年12月_2日 香港ハイキング、釣魚翁ハイ・ジャンク・ピーク

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