2013年12月1日
しぇるぱ単独
山域:香港

香港ハイキング、大刀屻ナイフ・エッジ

 

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蝴蝶山登山口香港の山に通い始めたのは2001年だから、もう12年になる。干支を一回り廻ったことになるな。
ネットで見たり、いろいろしているうちに、最初のころには知らなかった山も知るようになってくる。
落穂ひろいと言うひともいます。そうそう、そういうことでもあるのだよ。
今回のは中国に一番近いのですよ。中国本土、深圳市から駅二つほどしか離れていない。地域的には新界なんだよね。
2001年に香港を歩き始めたころ、国境地帯では気を付けなければならない、国境を越えて侵入者がいる、侵入者は強盗になる、追剥に変身する、こう聞かされたもんです。
最初の三角点あれから経済環境は逆転したみたい。香港より中国本土のほうが景気がええ。流民が香港へ忍び込んでくることはなくなっただろう。
でも、まぁ、用心のため、人出が多い日曜日に歩くのがお奨めみたいだよ。
MTR
箕粉Fanlingの駅で降りる。
改札を出て、出たところは橋上駅、橋を渡って、次の道路は地下通路で下を歩く。出て振り返ると、駅の感じはしないが、跨線橋は見て取れる。
タクシーの待機所のような駐車場があって、そこから斜面の道を登って行く。道には蝴蝶山徑と案内板がある。
中国本土、深圳が見える日本の漢字では胡蝶なんだが、漢字の本場中国では虫偏で統一したいんだろうねぇ。
これから先、どこまでもどこまでもセメント貼りの道なんですよ。山の繁みに覆われてくるあたりから、墓地が点在しているのがわかる。
今まであちこちで中国の墓を見てきたが、どこでも洞内に甕が収納できる方式だったよ。背丈が低くて、ふぅん、こんなにペチャンコな墓もあるのだ。
道にアーチがあって、蝴蝶山行山徑と名前が書いてある。
アズマヤがあって、この先に次々とアズマヤが現れる。全部別々のデザインで、上に行くほど簡略なデザインになるのは、手抜きと言っちゃなんだが、ま、こういうもんかねぇ。
北大刀屻の三角点登り詰めて、三角点がある。名前が
箕勒仔Kei Lak Tsai、山の名前なのかポイント名なのか、そこは不明、ここの山列の最高地点なんですよ。
大体の概観を先に述べておくとね、川の字を斜めにぎゅーっと引き伸ばした状態を思ってちょうだい。それぞれの山列がずれて並んでいると思ってちょうだい。
ここの山列から次の山列が見渡せる。向こうに渡るには、そう、いったん鞍部に降りて登り直さなきゃならない。
で、その前に、三角点の裏の繁みから深圳方面がパァーッと見渡せるところへ寄って行こうよ。
このページ下でリンクしている轍の地図を見てくださいGoogl Map でもよろしい。地図をドラッグして境界近くを拡大して見てください。深圳市内は都市計画されているのがわかるでしょ。
大刀屻ははるか遠く香港と深圳の都市の蓄積にありありと差があるのが見て取れるでしょ。ここから見えている奥のビルディング群は中国深圳なんですよ。
で、もとの道へ戻ろう。
蝴蝶山列から鞍部へ降りて登り直す。送電線鉄塔の下を抜けてさらに登って行く。
山腹を横切る細い道になる。あれ、これからはこんな細い道になるのか。いいえ、ただのショートカットの道でした。再び、広幅の道に合流する。
三角点があって、ここが北大刀屻、Pak Tai To Yan 展望が開けたところで、まず目に付くのが馬鞍山、香港の山で最初に歩き始めた山なんですよ。
大刀屻頂上今見えているのは、大埔Tai Poの市街で、ほら、海を隔てて馬鞍山が見えているでしょ。位置関係からして間違いない。
北大刀屻から鞍部に降りて、三番目の山列に登って行く。今度はそんなに苦労はない。
頂上に登ってみると、ここから先がただごとじゃないと判ってくる。ずっと先に頂上があって、あれが大刀屻、遠いところにあるなと思い知らされる。
あそこまでずっと登って歩かなきゃならないのだ。
大埔Tai Poの市街の向こうに見えている山は八仙嶺だろうな。中国国境に近いのはどっちだろう、似たような距離だろうね。
Knife Edge見た目、えらく遠いとげんなりしたもんだが、歩けばだんだん近づいてくるもんです。とうとう大刀屻 Tai To Yan の三角点に到着したよ。
ところがね、三角点をもって本日のハイライトというわけじゃないのだよ。ハイライトはこれからです。
行く手に、ラクダのこぶのような、恐竜の背中のような隆起が繰り返して続いているのが見える。
恐竜の背中の向こうに、大帽山が見えている。頂上は通信塔・軍隊の敷地で立入禁止、香港で一番高い山だが、フェンスで囲まれていてはしょうがない、大帽山の三角点には行けなかった。
稜線はほんまに薄い。英語名で、Knife Edge と呼ぶのが極めて納得できる。剣の刃渡りだね。
Knife Edge に近づくと鉄の杭と鉄鎖が頼りになるよ、ほんま、風雨の時はこれにすがって進むしかないだろう。
サーフィンのように何度も登ったり降りたりしながら標高を下げ、最後のコブからは下に街道と民家が見えている。
バリバリと響くオートバイの音で、街道はほんの近くだと心安らかに歩いて行ける。変でしょ、単車の騒音が頼もしく思えてくるから、そこが異常事態なんだよね。
案内標識に白牛石とある。要するにそっちへ進めばええのだ。
街道に出て、そこがバス停、バス停の名前が嘉道理農場、道の反対側に嘉道理農場はある。農場とあるが何を栽培しているのか見当もつかない農場なんですよ。
麓のバス停バスは
大埔墟Tai Po Market駅へ、今朝降りた駅が箕粉Fanling、英語読みならファンリンの語感だが、中国語読みならファンリン、尻高に発音すると現地語に近い。
駅の数にして二駅を延々と歩いたわけですよ。
で、夕方の電車に乗った。
始発に近いから空いてると思ったのだが、大外れ、かなり混雑した電車でした。
深圳から香港に通勤していたのは昔の話し、今は逆に香港から深圳へ通勤しているみたい。
明日は、九龍から東の海岸まで行って、釣魚翁という山に登るぞ。
当日の両替 10,000円=HK$702 (両替手数料込)
参考 2001年_2月10日 香港ハイキング、馬鞍山
    2001年_2月11日 香港ハイキング、西湾山
    2006年_5月_9日 香港ハイキング、大帽山タイモーシャン
    2006年_5月10日 香港ハイキング、鳳凰山ランタオ・ピーク
    2007年12月_4日 香港ハイキング、馬鞍山2
    2007年12月_5日 香港ハイキング、獅子山ライオンロック
    2009年11月17日 香港ハイキング、青山Castle Peak
    2009年11月18日 香港ハイキング、八仙嶺
    2011年11月15日 香港ハイキング、蚰蛇尖シャープピーク
    2011年11月16日 香港ハイキング、龍脊(ドラゴンズバック)
    2012年12月_2日 釣魚翁ハイ・ジャンク・ピーク

 

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