今日は安芸高田のほうに向かってみようかね。
安芸高田での自転車は、これまで北の部分が多かった。南のほうへ、東のほうへ向かってみようかね。
安芸高田市役所の甲田支所、ここへ駐車しようかね。
甲田支所の向かい側に、甲田文化センターミューズがある。朝からそこに車が集まっている。
なんだろ、なんだろ、ホールに入ってトイレを拝借、そこで分かったのはカラオケ大会があるのだ。朝から準備で詰めかけているのだ。
帰りには、駐車場が満杯で、近隣の駐車場所には全部車が占拠していた。こんなに人気があるとはびっくりだねぇ。
自転車を漕ぎ始める。まずはJR芸備線の甲立駅へ行く。島式プラットホームということは、ここでは列車の行き違いが出来るのだな。
県道に戻って自転車を進める。今日は日曜日なのでトラックの往来が少ない。休日に自転車に乗るメリットなんだよね。
可愛川は大きく北へ湾曲している。山の中に突き進んでいくのだ。直進すれば、低い山の方向へ、平坦な川と道が続いている。戸島川なんだよね。
ここは二つの川の合流点なんだよ。
さらに進むと吉田口駅、ここは甲田町の範囲内なんだよ。吉田への入口ということで、吉田の町内ではないのだよ。
境界の看板なしで向原町の町内に入る。戸島という地名なのだ。戸島川はここから名前が付けられたのだ。
向原の市街地に入る手前で案内看板がある。分水界 泣き別れ とある。ここが瀬戸内海と日本海との分水界なのだよ。
昔々、三篠川と見坂川は北へ流れて、江の川に流れ、日本海に流れ込んでいた。その後、河川争奪があって、太田川に奪われて南へ流れるようになった。のだそうな。
三篠川の水源は東広島市豊栄町の豊栄池から発し、見坂川は鷹ノ巣山・硫黄山の東斜面から発するのだ。太田川は江の川からかなり広範囲の流域を奪い取ったのだ。
泣き別れの看板地点からその先は巨大なスプーンで抉り取ったように見える。昔々、この川が北へ、江の川へ流れていたなど想像もつかない。学者は途方もない嘘をつく、としか思えない。ホントなんだろうがね。
向原の市街地に入って、向原駅が見えている。駅の南の踏切を渡って、向原支所がある。
向原駅の入口が西側を向いて開いているのは、山裾の道が古くからの街道だと示しているのだ。今は線路の東側に県道があるが、町の発展で道がつけ変わったものなのだ。
向原踏切から東に向かうと、平畝山がある。この山は、登るのには難しくない、引き返すのに迷い易い山だよ。
分水界泣き別れの看板まで戻って、鳴石山神社、別名、八幡神社ともいう、そこから登山路が始まるのだ。難路です、わたしには登山路が見つからなかった。
次の信号が吉田分れ、セブンイレブンとコメリに挟まれた交差点と言えば分かりやすいかな。
この道は県道29号線、最初はゆるゆるとした登り坂なんですよ。いずれ辛抱できなくなる、自転車から下りて押して歩くことになる。このへんの勾配はざっと10%の勾配なのだ。自転車を漕ぐなどムリです。
峠の登り詰めまで来た。変な峠なんだよ。峠で、向原町、甲田町、吉田町が合わさっている。それぞれ所有権を主張しているのだ。境界標識には吉田町と書いてある。
もう100メートルも進むと本日の最高地点となる。この先は一挙に下り坂になる。道から池の内池が見えている。地図と照合するなら絶好の指標になると思うよ。
下り坂から一挙に解放されて、吉田の盆地平野が広がっている。
可愛川の岩ノ城橋を渡る。そのまま県道29号線を進んで行く。多治比川の港橋を渡る。ここの上流は洪水多発地帯として有名なのだよ。川幅が狭くて水が集まるから、そりゃ溢れるわ。
そのまま進めば安芸高田警察署に到着する。警察の前を左折すると、安芸高田市役所に到着する。
市役所の周囲は虫食い状態に駐車場が買収されている。全部市役所の駐車場なのだよ。みっともないことだが現実に対応するとこういうことになるのだろうね。
再び警察署まで戻って、左折する。事前に図上演習していた路地の道を進む。迷い道もあったが、ほぼ図上演習通りに進んで、可愛川の堤防に乗る。
上流に戻って毘沙門橋を渡る。毘沙門橋右岸の園地で弁当を食べる。
川の対岸に郡山が見えている。毛利元就の居城だったところだ。
吉田市街地を挟んで青光井山が見えている。尼子の軍勢が郡山城のすぐ手前まで攻め寄せてきたのだ。尼子は攻めきれず、兵站が尽きて退却した。チャンスを逸したのだ。
逆に毛利が尼子の月山富田城を包囲した。兵站に抜かりなく毛利は尼子を打ち破った。
郡山城と月山富田城を比べると、圧倒的に尼子のほうが城は強そうに見える。それなのに尼子が負けたとは、理解できない。どこかに根本的な統治の上手・下手があったのだろうね。
可愛川の右岸を下って行く。国道54号線を行くのは交通が混んでいて嫌いなんですよ。こっちの道は県道でもないし、ほとんど自動車が通らないので気楽なんだよ。
可愛川と戸島川の合流点まで帰ってきた。戸島川に架かる落合橋を渡って、朝来た道を戻る。
芸備線の列車に出会う。行き帰りで何度も列車に出会ったが、踏切のカンカンカンカンという音で、事前にカメラの準備が出来たのだ。
コンビニの前で甲立の市街地を迂回して、朝に通った道と重ならないように戻っていく。
甲田支所の前まで戻った。カラオケ大会は大盛況で、近所の空き地にはびっしりと駐車してあって、駐車場から抜け出す隙間もギリギリだったよ。
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標高 |
隣との標高差 |
出発からの距離 |
隣との距離差 |
区間の勾配 |
甲田支所 |
190m |
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向原、平地から山地へ |
216m |
26m |
13127m |
13127m |
26/13127=0.2% |
峠の上 |
347m |
131m |
14978m |
1851m |
131/1851=7.1% |
吉田、山地から平地へ |
204m |
143m |
17030m |
2052m |
143/2052=7.0% |
甲田支所 |
190m |
14m |
29023m |
11993m |
14/11993=0.1% |
別ページ、轍のページに、断面図=プロフィールマップがあります。傾斜の凹凸はそっちのほうがより感覚的に理解できると思います。