2008年11月6日
しぇるぱぁに、しぇるぱ
山域:広島県庄原市

今は毛がある、毛無山、大毛無山2

 

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毛無山牧場から毛無山をなぁ、毛無山に行こうよぉ。
よめさんが、なぜか毛無山にご執心なんです。
庄原市の高野町に行ったことがない。高野町で登れそうな山にどんなものがあるの?
そこで、毛無山牧場の毛無山を推薦して、出かけたことがあります、それが今年の3月11日。
比和町から王居峠のトンネルを抜けると、えぇぇ、これはどういうこと!山もたんぼも見渡す限り雪に覆われているじゃないの。
びっくりしたわぁ、なんぼ県境の町でも、これほどまで雪に閉ざされるわけなの。里では梅も咲いて桜も咲こうかというのにね。
な、雪がすごいとこだろ、正直、これほどまで積雪が残っているとは思わなかったよ。
とりあえず、毛無山牧場まで行ってみようか。道の脇にはブルで除雪した雪がうずたかく積みあがっている。
毛無山牧場から奥への林道には車が入った気配もない。こりゃぁだめだ、諦めて引き返そう。
牧場の牛とまぁ、こんなことがありまして、その印象が強かったのか、毛無山へ行こう、毛無山へ行こう、折に触れ、毛無山に登りたがるようになりました。
よし、行こう、今日行くことにしよう。
雪の季節じゃないけれど、今の時期は草の実がくっつくだろうと思うよ。なるべくツルツルの布地の服装で行こう。
口和町経由で、だんだんと毛無山牧場のほうに近づいていく。ここで国道から離れて里道を行くんだよ。
道の両側には雪が積み上がっていたよねぇ。たんぼは一面の銀世界だったよね。牧場も雪で埋まっていたよねぇ。
ここが毛無山ラッキー牧場なのか。
黒毛和牛は知っているだろ、九州産の赤毛和牛がここのウリモノなのだが、どこにいるのだろうね。
乳牛はいろんな品種がいて、ホルスタインはもちろんいる、他に白い毛で覆われている牛もいる。なんという品種の牛なんだろうね。
登山口、取り付き点舗装されているのは毛無山牧場まで、牧場を過ぎると、舗装は切れて地道に変わってしまう。
石ころを避け、雨溝をまたいで、ゆっくりゆっくりと林道を登って行かなきゃならない。
谷で反転して、山腹に沿って、尾根を越えて、反対斜面の山腹に移っていく。
この尾根はほんのちょっとの支尾根で、このまま進むと、この先には巨大尾根を越えて行くことになるんだよ。
最初の支尾根と巨大尾根との間に谷があるだろ。ここが登り口、取り付き点なんだよ。
どこか邪魔にならない道の膨らみに車を置いておこう。
前に来た時には、かまぼこ板に毛無山と案内があったが、あのかまぼこ板は無くなってしまっている。
宣伝用の旗や幟に使うプラスチックの竿が二本立ててある、赤いテープもあって、無言の案内だが、これでも登り口、取り付き点を示しているということなんだね。
ここは歩きやすい道小道があって、切り返し折り返しながら登って行く。すぐに稜線に乗って、そこからは歩きやすい道が続いている。
右は植林地、左は自然林、道できっぱりと別れていて、その真ん中を歩いて行くのだよ。
切り開きした空間が見えてきて、地面にはテントシートを敷いて広い空間ができている。
これは何? ハンググライダーかパラグライダーの飛び出し地点なんだよ。
勢いつけて斜面を駆け下りて、浮揚力を得て空中に浮かぶんだねぇ。
ハンググライダーは言葉そのままだが、パラグライダーとはね、こういうこと。
パラチフスというのを知ってるかい。チフスとは違うがチフスと似たようなもの。パラとは、○○とは違うが○○と似たようなもの。
パラグライダーとは、グライダーとは違うが似たようなもの、そうそう、そんな意味なんだね。
麓には毛無山牧場が広がって、山を開いて畑が広がっている。高野ダイコンはブランド品なんだよ、他より少々高くてもよく売れる。
パラグライダー飛び出し地点飛び出したら、どこへでも自由に着地できそうだね。
今までの道は草刈りして幅の広い道だったろ。パラグライダーを運ぶのに引っ掛からないように整備してあったのだよ。
この先に見えるのが毛無山、目指すのはあの山なんだね。
ここから先は、道が開いているなど期待せんことだね。笹を分けながら歩いて行かなきゃね。
谷底へ降りて行く。折角登ったのになぁ、ここが最低鞍部だろうね。
ここからは登り、笹が視野を塞いでいるが、足許には道が踏まれて溝状になっている、探りながら歩いて行けばええよ。
後ろを振り返ると、パラグライダーの飛び出しの尾根が伸びている。
尾根を囲んで反対の山腹まで、林道が延びているのが見えるだろ。
最初、ここに来た時、取り付き点が解らなくて、何度も何度も林道を往復して登り口を探したもんだよ。
このあたりはブナとクヌギが混在しているんだがね、ブナの黄葉は黄色く、クヌギの黄葉は茶色に、違うもんだね。
最低鞍部尾根が細尾根になってきた。両側が切れ落ちて、真ん中の尾根の歩きやすいところを右へ左へ縫いながら進んで行くんだね。
最低鞍部あたりの笹の高さは腰の高さ程度のものだった。登るにつれて、段々と笹の背丈が伸びていくよ
胸の高さ、肩の高さまで伸びて、絡まって抵抗して押し分けるのにエネルギーを消費するようになってきた。
笹を掻き分けるのは当たり前なんだがね、葉っぱがこすれて粉々になって笹のゴミが出るのがかなわんね。
何か話しかけているのだが、カサコソカサコソ、笹の音が邪魔をして、聞き取れない。
まぁ、ええさ、相づちだけ打って聞き流していても差し支えないだろう。
何の木だろ、この木の葉っぱだけ赤く紅葉しているのね。
このへんは山頂手前の平らなところだな、パラ山頂、山頂じゃないが山頂と似たようなもの。
この先に鋭鋒が見えるだろ、あれが大毛無山、その隣りに猿政山が見える、台形の山、それを基準にして、周囲の山を定めていくのだよ。
パラグライダーの山を振り返るここが毛無山の頂上、三角点はあるのかないのか、探してみたが見つからなかった。
大毛無山へはねぇ、この先は笹が頭を越すほどに背丈が伸びているのよねぇ。意欲減退、もうええ、ここで終いにしようよ。
前に来たときは山名標識が立ててあったけどね、今は何もない。
東も西も、どっちも展望が効いて、ここはええよなぁ。
タタラ製鉄が盛んな頃、山の木を切って木炭に焼いたんだよ、何度も伐採を重ねて禿山になったんだね。それで毛無山。
ここから毛無山がいくつも見えるのだよ。もちろん、この峰続きに大毛無山。
県境の山を見ると、切符にパンチを入れたような切れ込みが峠に見えるだろ、そこから右に吉田毛無山、吉田は島根県の地名なんだよ。
振り向くと、吾妻山が見えるだろ、その南に福田頭があるが、地形図での名前は毛無山なんだよ。
大毛無山吾妻山の背後には、比婆山連峰の毛無山がある。ここから見えないのが残念だね。
この周辺の範囲には毛無山がごろごろあるんだよ。禿げ山と同様に、毛無山を普通名詞として使っていたのだろうね。
今でこそ固有名詞で、山それぞれに毛無山と名前があるが、往時は大雑把な呼び方だったのだろうね。
今は毛無山と言うだけでは区別に困るが、昔は遠くの毛無山はどうでもよかったのかもしれないね。近在の毛無山さえ見ていればええのだからね。
毛無山のコレクションも進んで、これだけたまったよ。下にメモしておきます。
コレクションもぼちぼちネタ切れかな、新しい毛無山を追加することなく、今まで登った毛無山の繰り返しになってしまっている。
もう一回、県境を見てみよう。
峠の切り欠きがポイント、右に吉田毛無山左の大きな山が大万木山、大万木山の左に頂上が毛が立ってるような山がある、草ノ城山
毛無山頂上琴引山は見通せるのだが、島根県民の森に塞がれて、見えるような見えないような、地味な存在になってしまっている。
さぁて、帰ろうか。
下りの坂道なので、笹の枯れ葉で足が滑る。思い切り足許をさらわれて何度もこけそうになったよ。
パラグライダーのテイクオフポイントまで帰ると一安心、ここからは歩きやすい道に変わる。
草の実だらけになるだろうと覚悟していたが、笹が旺盛だったので、草の実とは無縁でした。
さて、降りてきたぞ。牧場の方向へ引き返して、帰っていこう。

参考 毛無山コレクション
2003年 9月 2日 福田頭は地元名、毛無山は官の名前
2004年 5月18日 比婆山群、牛曳・伊良谷・毛無山
2005年 7月18日 今は毛がある、毛無山、大毛無山
2005年 8月 4日 毛無山シリーズ、吉田毛無山
2005年10月21日 毛無山シリーズ、毛無山(けなしがせん)
2005年11月 3日 比婆山群、毛無・伊良谷・牛曳2
2006年 5月25日 毛無山シリーズ、一旦休憩、大暮毛無山
2007年 3月29日 雨上がりの比婆山群毛無山
2008年 7月 5日 鳥取市の毛無山、全部舗装路
2008年 7月19日 比婆山群、牛曳・伊良谷・毛無山4
2008年 8月31日 毛無山シリーズ、毛無山けなしがせん
2010年 9月29日 別名毛無山の福田頭ふくだがしら
2011年 4月21日 毛無山シリーズ、吉田毛無山2
2011年 5月25日 吉田毛無山から、鉄屋山、鯛ノ巣山

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。
でも軌跡を示しています、高低を示す断面図も表示できます


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