2006年5月25日
しぇるぱ単独
山域:広島県北広島町

毛無山シリーズ、一旦休憩、大暮毛無山

 

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大暮毛無山の登山口毛無山シリーズと名前を付けたのはええけれど、去年の11月でぴたっと止まってしまっているなぁ。
止まっていることは重々判ってはいるのだよ、あれやこれやで、なかなか足が向かなかったんですよ。
大阪の知る辺が比婆山の毛無山に登ったと聞いた。思い出したよ、すっかり忘れていたことを思い出したぞ。次に行く山のトップに掲げておきながら、他の山に順番を奪われていたんですよ。
よし、行こう。大暮毛無山。
高速浜田道の大朝インター、ここで下道へ降りるんだよ。道は、ユートピアサオト、スキー場なんですがね、この看板をたどって行くと方向はOKです。
道の途中で、旧芸北町の美和スキー場というのを横目で見て通る、こじんまりとしたスキー場だね、コースは並行するのだが、ギャップがあって双方が交わることはないのだね、これは、眼の隅にでも留めて置いてちょうだいね。
大暮へ行くんでしょ、場所が違う、谷が違う、美和スキー場と何の関係があるんだい。
まぁまぁまぁ、憶えておいてくれればええのだよ、先へ行こう、先へ行こう。
姥御前神社あまり急いだから、大暮川の谷の道へ曲がらず行き過ぎたじゃないの。大暮あまご釣り場の大きな看板が曲がる目印なんですよ。
引き返して、大暮の集落を目指して進む。集落手前で、の字分岐、右の道を進もうね、次の分岐がの字分岐、ここも右の道を進んで行こう。
大暮毛無山は大暮の谷の東側にあるんですよ。南から北に向かっているから、右の道を取れば間違いないということなんだね。
どこかに大暮毛無山の登山口標識があるそうなので、探しながら進んで行こう。古仙斉生家跡、製鉄所跡、などの看板は見捨てて進もう。
あった、ここが毛無山の登山口、断っとくが、看板には毛無山としか書いてないよ、大暮毛無山と表現するのは、ほかの毛無山と紛れるから、あえてそう書いているのだよ。
道を広げて駐車スペースは広く取ってある。数台程度なら問題なく駐車可能だね。
舗装路を進んで、作業小屋の前を通る、ええと、道はどう進むんだろう、岩に道標がぶらさげてある。
矢印の方向が曲がっていて、どっちの方向か判断しにくいが、周囲の状況から、この方向だろうと踏み込んで行く。
廃車が散乱しているじゃないか、一軒の家が捨てたにしては大量の廃車だね。錆が進行しているから、最近捨てたものではないね。
道はぐるっと回って谷沿いに進んで行く、丸太橋を渡って、山道になる。
タカジ谷を渡渉山道とは言ったが、昔々の林道なんだろうね。荷車が通い牛馬が歩いていたのだろうな、と想像できる。
山裾をぐるっとたどっている、尾根を切り開いて、水平に運び易い道に変えてある。
神社の社が見えてきた。鳥居があって拝殿があって、ちゃんとした形式のお宮じゃないか。野ざらしの祠よりはるかに上等だよ。
姥御前神社というんだとさ。珍しい名前の神社だね。
御前と尊崇の名前があるから、貴種流離伝説の現れと考える、あがめる対象が姥とは、これはアリだろうか。山の怪物の山姥を敬遠隔離したと考えたら、これはアリかもしれない。姥捨て伝説の鎮魂の宮と考えれば、こういうのもアリかもしれない。
神社の前に祭神の説明看板がないので、いろいろと想像をめぐらせているんですよ。
この場所は、里に近いような、離れているような、微妙な距離に神社を祭ってある。里人の気持ちとしては、引き寄せたのかしらね、突き放したのかしらね。
道はまだまだ水平に、尾根の切り開きを抜け、谷のひだひだを拾いながら進んで行く。あぁ、やっと、ここから尾根沿いに登る道に変わった。
異様に道が良すぎるよ。昔はこの奥に人家があって、生活道路として使っていたのかもしれないね。
横吹峠手前の湿地帯おじいさんは山へ柴刈りに、おばあさんは川へ洗濯に、川にはほど遠いね、人家があったと決定するにはちょっと無理か。そもそも、山の中だもの、暮して行けるほどの耕地がないよね。
それではこうじゃないかね。
山奥の集落、山向こうの集落へ通う山麓の道だったと考えられないかね。谷底中央に集落を貫通して道が通っている。集落を迂回するバイパスの道もあったのではなかろうか。
道の両脇も草の背丈が低い、永年踏み固めているから、草刈りなどしなくても、草の生えない道のままであるのじゃなかろうか。
後ろからだれか来たぞ。こんにちはぁ。
五年ぶりにこの山に来ました。平らでゆったりした道で、気持ちのいい道ですね。この後、天狗石山にも登る予定です。それではお先にぃ。
はぁい、どうぞぉ。先に行ってもらったよ。
このあたりはホオノキの林の中だね。ホオノキの純林と言ってええくらい優勢な植生だよ。よっぽど地質と相性がええのだろうね。
あれれ、林道と出合ったよ。立派な舗装路が横たわっている、こんな高規格の道路が森の中に必要なものだろうか。砕石を敷いただけの道でもええと思うのだがね。
大暮毛無山頂上石段を登って林道をまたぎ、また石段を登って、もとの山道の続きを進むことになるのだよ。
ドウドウと谷の流れの水音が聞こえてくる、タカジ谷というのだそうな。
山腹から沢筋と出会う、ここで分岐になっている。真っ直ぐ斜面を登る急ぎ道、谷を渡渉して迂回して行くゆっくり道。
ブナの樹に矢印を書いてあって、直進の道を推奨しているようだが、急ぐたびではないもの、のんびりの道を行くかねぇ。
沢の岩を踏んで沢と平行に進んで行く、水音があっという間に静まってしまう、涸れ沢になるんですよ、伏流水になってしまうんですよ。
ここからは植林の中を進むんだが、踏み跡を注意して拾って行こうね。
赤テープがあるんだが、登山者の付けたテープもある、山主の縄張り宣言だろうと思えるものもある。
そのテープも色褪せた昔々のテープなので、どこに誘導しようとしているものやら、マークした意図が読みきれなくて、本筋の道が判然としない。
こっちが道だろうなと判断して歩く道は、尾根を歩く道ではない。山腹を渡り、斜めに斜面を進んで行って、三角形の長辺を進む省エネの道なんだろうと思えるね。
このあたりの道は迷い易いと、さっきの分岐で、矢印、こっちこっちと直進の道を誘導しようとしていたのかな。
南斜面の電波塔森の中に陽光が照らし出す草原が見える、あれは湿地帯なんだろうな。うかうかと踏み込むと、抜け出すのにえらいことになりそうだ。
湿地帯の末端を行くのだが、石を並べて、踏み込まないように地盤を強化してある。
ここから峠までほんのちょっとの距離だった。横吹峠という名前だそうな。十字路になっているが、ここからは尾根道がはっきりとしてくる。
登ってはいるんだが、たおやかにゆるやかな道なので抵抗負荷というものを感じることがないね。
タカジ谷の分岐で直進した道と合流した。やれやれ、汗を拭くか。
ありゃ、バンダナがない。どこかで落としたんだ。囲炉裏バンダナで旧デザインのものなのだ。
わたしは囲炉裏のメンバーに所属していて、バンダナは、いわば、その会員証のようなものなんですよ。
まぁええか、幾つも持っているからひとつくらいどうっちゅうことはない。いやいや、引き返して拾いに行ったほうが良くはないかい。ウジウジウジウジ、決めかねたまま足を運んで行く。
えい、引き返そう。拾われないまま朽ちて行くのは不本意だし、誰かに拾われて、他人のポケットに入るのも我慢できない。
峠との中間で、落ちているバンダナを見つけた。ゆっくりの登りでも汗は出るんだね。汗を拭いて、ポケットにしまったはずがこぼれて落ちたんだな。
反転ターンする重要ポイントさぁ、引き返そう。
頂上まではわずかな距離だった。ここが大暮の毛無山。頂上部にはブナの巨木があって、頂上広場の外周を縁取っている。
繁みに切れ目があって、遠くの山が顔をのぞかせているが、どこの山なんだろうね。
山頂の記念写真にバンダナをあしらうのはあまりやらないことなんだが、危うくバンダナを失うところだった。取り戻したバンダナと一緒の記念写真。
山を降りようか。引き返すのではなく、頂上から先へ向かって、円を描くようなコース取りにしようかね。
南に進む道は、塹壕のように深く掘れ込んでいる。北からの道はそんなこともなかったのにね。傾斜の関係なのかしら。こっちの傾斜は強いものね。
通信鉄塔が現れたぞ。この姿かたちは携帯電話の電波塔だな。電話会社の名前のプレートがない、どこの電話会社なんだろうね。
建設資材運搬の林道があるが、そっちへ行ってはいけない。塔の付け根に山道が続いている。そっちの道を行くべしなんだな。
今年の雪は豪雪で重くて、あちこちで倒木が道を塞いでいる。
倒木を避けるから、道の脇のシャクナゲを踏みつけて抜けねばしょうがない。
シャクナゲ色になんとやらぁ、はるかな尾瀬ぇ、遠い空、なんとやら、っちゅうのは何だったかな。赤いシャクナゲ、白いシャクナゲ、どっちのイメージを浮かべれば、なんとやらが思い出せるのかしら。
間違えて美和スキー場に出た山道は古い林道と合流したよ。登る道と下る道、この林道は下へ進むのが正解だろうなぁ。
林道には、赤いプラ杭があって誘導している。まず、この道で間違いあるまい。
道はやたらに湿地帯になってくるな、足を乗せる箇所を選びながら進まなきゃならない。うっかり踏み損ねて、靴が泥にめりこんでしまった。
舗装路の林道に出てきたよ。登山道標識もある。山頂まで2.4キロ。どうやら里に抜けて出たな。
里の屋根が見えるようになってきた。向こうに見えるのはスキー場だな。え、なにやら見覚えのあるスキー場だな。これは悪い予感がする。
近寄ると、美和スキー場。おいおい、はるかに方向違いの集落に出てしまったぞ。ここは移原集落だよ。大暮集落とは大違いだぞ。
県道を歩くと、大きく迂回してべらぼうな距離を歩かなきゃならない。引き返そう、山の中を歩いたほうが断然距離が短いよ。
どこで間違えたのか、ここだろう。山道が林道と合流したところだ。
の字分岐、の字の右方向からやって来たのだ。ここで反転して、左方向に戻らなきゃならないのだ。
普通、山を下るには下へ歩くと思うよね、ここでは登り方向に進まなきゃならないのだ。これは想定外のことだったなぁ。
大暮の里道に戻ったここに、そんなことを教える標識はありません。赤テープがあるが、そんな意図を示しているとは思いもよらなかったな。
しばらく進めば、尾根を越えて北の山腹を降りて行く、なるほど、これなら出発地点に戻るのは間違いない。
美和スキー場への道は湿地帯さながらだったが、こっちの道も水っぽい道であることは同じなんですよ。
ただ、踏み慣らされて足場が出来ているので、どこに足を置けば安全かがひと目で判る、そこが大きく違うね。
林道に出た、砂利道の林道だ。ここはこのまま下へ向かえば間違いがない。
ほどなく、里道と合流した。合流地点は、朝に、大暮の交差点を指摘したが、その近所、土蔵の屋根が崩れている廃屋のところに出た。
あとは、この里道の坂道を登って、もとの駐車場所に戻るだけだね。
これ以上別の毛無山は探したが見つからない。毛無山シリーズは、ここで一旦休憩にしようかね。ほぼ網羅したと思えるのでね。

参考 毛無山コレクション
2003年 9月 2日 福田頭は地元名、毛無山は官の名前
2004年 5月18日 比婆山群、牛曳・伊良谷・毛無山
2005年 7月18日 今は毛がある、毛無山、大毛無山
2005年 8月 4日 毛無山シリーズ、吉田毛無山
2005年10月21日 毛無山シリーズ、毛無山(けなしがせん)
2005年11月 3日 比婆山群、毛無・伊良谷・牛曳2
2007年 3月29日 雨上がりの比婆山群毛無山
2008年 7月 5日 鳥取市の毛無山、全部舗装路
2008年 7月19日 比婆山群、牛曳・伊良谷・毛無山4
2008年 8月31日 毛無山シリーズ、毛無山けなしがせん
2008年11月 6日 今は毛がある、毛無山、大毛無山2
2010年 9月29日 別名毛無山の福田頭ふくだがしら
2011年 4月21日 毛無山シリーズ、吉田毛無山2
2011年 5月25日 吉田毛無山から、鉄屋山、鯛ノ巣山

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。


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