2008年8月3日
県北山の会
山域:広島県廿日市市

吉和冠山、正面・潮原温泉から

 

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駐車した場所から歩き始めるさてさて、今日はわたしの所属する県北山の会の例会登山の下見の日なんですよ。9月の予定を今下見するわけだ。
7時集合で、集まってみれば5人でした。堀越さん、佐島さん、高田さん、八谷さん、わたし。たとえ下見といえども結構な人数を配備するんだねぇ。
最初は2台の車に分乗する予定だったが、堀越さんの車1台に乗って出かけることになった。話しを共有できるからそのほうがええわな。
高速道路の入り口で、ETCカードの差込不備でゲートが開かなかった。
紙カードが吐き出されて、紙の裏にはETC各種割引には対応してあります、と書いてある。
出口で紙カードを係員に差し出せば、「ETCカードも出してください」 ちゃんと料金は割引の表示になって、現金払いではなくクレジット扱いになっている。
へぇぇ、これはええなぁ。わたしも失敗したことがある。その時はバックして、通常の入り口から入り直したのだが、これまで何人もそんなひとがいるのだ。
最後の駐車場での橋ちゃんと対応できるよう、機器を整備したのだな。ええこと知った。
一番近い吉和インターで出るのだと思い込んでいたが、ひとつ手前の戸河内インターから下りていく、あれれ、ここで下りるの。
インターを出たところに、道の駅来夢とごうちがある。本番の例会のときにトイレ休憩を挟むため、ここで下りるのだそうな。
国道は高速道路と並行して進むが、いつもは上の道を走っているので下の道を走るのは始めてだ。
吉和インターからの出口からの道と合流して先へ、前に小川谷林道から吉和冠山に登ったことがあるが、その道への国道488号線の分岐を通り過ぎる。
地図には汐原とあるが、温泉名は塩原温泉、これはうしおばらと読むのだそうな。
ここで国道と離れて脇道へ、高速道路を潜って、タイヤを粉砕する工場の先に駐車できそうなスペースがある。
オオタキ居合わせたひとの話では、この先、満杯で駐車する余地はないということだった。
本番ではバスをチャーターするのだが、バスはここまでしか来れんよなぁ。ここから先へは入らんで。
車を降りて歩く準備をするのだが、堀越さん、えらい武器を持って来たぜ。柄の長い鎌、伸びた枝葉を切り倒すのだそうな。
巨大な砂防ダムがあって、そこまでは舗装されているが、ここから先は地道、最終の駐車場所まで来たが、止めかたが乱雑だねぇ。
もっと配慮すれば駐車余力が増すのにね。ここまでバスで来るのは絶対無理と結論が出た。
橋を渡って、ここから先は登山道、谷に沿って気持ちのええ道が続いている。
ガイドブックの滝ヶ休とはどこのことじゃろうか、橋から20分、と書いてあるが、そがぁなポイントはどこにもないよのぉ。
クルソン仏岩への分岐実は、帰りに発見しました。滝の落差を登るような地形があります。そこに滝ヶ休と錆びた鉄板の案内札があります。
何度か古い桟道を渡って、支沢の木橋を渡って、本流の木橋を二度ほど渡って、大きな岩陰に沿って連続した木橋を渡ると谷が広がっている。
ここで谷が二分しているのだ。
この段階ではまだポイントが理解できていない。ここは滝ヶ休とは思えないよなぁ。オオタキなんじゃろうか。
帰りに確認したところでは、ここはオオタキでした。
右の谷には道がない。広い登山路が左の谷へ延びて、ガイドブックでいうクルソン谷とはこのことなのだろうな。
ちいさな流れを渡渉して、その先に、分岐がある。岩場へ近道、クルソン仏岩、と看板がある。先にこっちから行こうやぁ。
この道、けっこう頑張らねばならない道で、横目で稜線と杉の垂直とで角度を測ると、かなりのもんだよ。辛いわけだ。
クルソン仏岩頭上が明るくなって、へぇぇ、行く手に巨大な岩がのしかかっている。これがクルソン仏岩なのか。
岩の中腹まで登れて、そこから吉和冠山の頂上が見えるが、葉が繁って邪魔をしている。落ち葉の季節ならもっと頂上全部が見えるのにね。
ここからは涼風に吹かれる稜線、ええなぁ、木陰を歩きながら風があるのが一番ええね。
このまま登りの道かとの思いは外れて、道は降りて行くよ。降りたところで下からの道と合流、クルソン仏岩へのバイパスが元の道へ戻ったのだね。
ここからは登りの道、ガイドブックでは冠山の肩というポイントを示してはいるが、登りの道では水平な道・ちょっとした下りは登り全体に吸収されて判然としないもんだよ。
下りで確認したのだが、なるほど、ちょっとしたこぶがあるな、木立に包まれてなんの展望もないところだもの、冠山の肩とポイントに示すほどのもんじゃないね。
もう山頂は近いはずだ、汗ポタポタ、次の曲がり角の先に山頂があるのではなかろうか、汗ズルズル、先へ先へと、すっかり山頂モードに入っております。
クルソン仏岩からの合流点かなりの登りの傾斜なのに、気持ちは山頂モードなので、ぐんぐん踏み込んで結果を求めております。
スパッと切れ目に飛び出して、出たぁ、そこは吉和冠山三角点。
三角点の背後に山名標識があって、そこには汚いタオルや汗まみれのシャツが掛けてある、それはしょうがない、この暑さだもの、先行者特権というものだね。
もうちょっと先に進みましょう。三角点の背後に展望地があります。
ここがそう、麓から見ると、冠が折れ烏帽子のように曲がっているでしょう。そこの部分なんですよ。この下は崖地、落ちたら痛いじゃすまないよ。
正面に見えるのが、うぅん、全然判別がつかない。あれはなんちゅう山だろ。
後ろから声があって、右の大きな峰が十方山、左のふたこぶの山が恐羅漢山旧羅漢山、真ん中の合わせ目の向こうに臥龍山、と教えてくれる。
吉和冠山三角点なぁるほど、十方山は山頂が草原だった、覚えがあるぞ。怖羅漢旧羅漢のふたこぶは、登って歩いてそんな姿だった、納得だよ。
ふぅむ、臥龍山はあの方向になるのか。
メルクマールとして基準の山を獲得しておかなきゃね。その都度その都度特徴を覚えこむようにしているんだがね、芸北の山はどれも似ていて基準の山が得にくいよね。
本番では、ここは狭いけぇ昼食の場所には不向きじゃね。三角点の広場にしたほうが世間に迷惑をかけんよね。
さて、降りようか。
いやぁ、降りてく降りてく、たったかたったかどんどん足が前に出る下り道なんじゃね。
下りでポイントを確認しながら降りて行く。このわずかなこぶが冠山の肩だね。ここがクルソン岩への分岐、ここが下の分岐、ここがオオタキ。
展望地は混雑している滝もないのにオオタキとはどういうわけだろ。谷は平らで滝のある風景には見えないのにねぇ。
ようく考えてみると、オオタキは滝の意味ではなかったよ。
荒戸山で山の中に滝の名前の看板を見た。岩のことを滝と言っている。他にも岩を嶽と言うケースもある。このオオタキは大きな岩という意味なんですよ。
今日はずっと木陰が続いて涼しゅうて良かったねぇ。カンカン照りの稜線をあぶられながら進むんじゃないかと恐れとったんよね。
うん、賛成。ただし、枝葉が繁って、GPSの人工衛星の信号を捕らえ損なった。軌跡がズタズタなので補修するのに手間がかかるぞ。
長い柄の鎌が大活躍で、スパリスパリとはみ出した枝葉を落としていく。ウルシの木を集中的に切り倒していたね。これも世のためひとのため。
駐車場まで戻ったぞ。次は塩原温泉で汗を流してさっぱりとした姿で帰るとしようか。
展望地から視野の中心を下りでポツポツ夕立が降ってきたが、梢に遮られて濡れるほどのことはなかった。車が走り始めると驟雨がシャァっと降り始めた。
ラッキー、なんとも運に恵まれているね。

冠山コレクション・リスト
    2000年_7月29日 冠山(福井県池田町、岐阜県揖斐川町)
    2003年_9月30日 中野冠山(広島県北広島町)
    2003年11月12日 可部冠山(広島市安佐北区)
    2004年_4月_1日 布野冠山(広島県三次市)
    2005年11月30日 石見冠山(島根県邑南町)
    2006年_1月30日 可部冠山2(広島県北広島町)
    2006年_7月28日 布野冠山2(広島県三次市)
    2006年_8月_5日 湯来冠山(広島市佐伯区)
    2006年_8月16日 久地冠山(広島市安佐北区)
    2007年_3月12日 冠岳(広島県廿日市市、大竹市)
    2007年_7月19日 田ノ原冠山(島根県邑南町)
    2008年_6月12日 吉和冠山(広島県廿日市市)
    2008年_9月28日 吉和冠山、正面2(広島県廿日市市)
    2008年10月16日 都賀冠山(島根県美郷町)
    2012年_4月17日 石見冠山2(島根県邑南町)

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。
でも軌跡を示しています、高低を示す断面図も表示できます


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