2008年9月28日
県北山の会21名
山域:広島県廿日市市

吉和冠山、正面・潮原温泉から2

 

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バスを降りて前回、8月3日に下見に行って来ました。次の月、月例の登山がここであるわけです。
その下見に来たわけで、当日は、リーダー、サブリーダーにくっついて世話役として働かなくちゃなりません。
略称で、CL、SLと会報にはありますが、一見、なんのこっちゃわからなかったもんです。
クライミングリーダーなのか、スペシャルリーダーなのか、戸惑ったもんだよ。誰に聞いたわけでもないが、今では意味はわかりますがね。
サブリーダーと言うからには、そのアイカタはチーフリーダーを指すに違いない。CL、SLとはそういうことなんだね。
さて、その月例の日が今日です。
貸切バスは三次を出発、高速道路で戸河内インターへ、道の駅でトイレ休憩、下の道を走って吉和のムラへ。今は合併して廿日市市なんですよ。
住所は汐原なんだが、
潮原うしおばら温泉、間違いそうな、混乱を呼ぶような名前の付け方だが、この角を曲がるんですよ。
鉄橋を渡る高速道路の下に桝目を線引きした駐車場所があるが、もうちょっと奥に入ろうね。
廃タイヤの処理工場があって、そこまでバスを入れてしまおう。それより先はちょっと無理だよね。ここでバスを降りて準備をしよう。
まず、準備運動、ストレッチで体をほぐすのだが、なかでも、膝を曲げずに足の爪先を引っ張るのは、効くね、痛い。
さぁ、歩きだそう。
舗装道路は砂防ダムまで、砂防ダムを過ぎると未舗装の道になる。鉄橋まで来た。ここまでが車道で、橋を渡れば山道なんだよ。
丸太橋があって国体コースなんだそうだが、そこは廃道なのでロープで塞いである。
滝ヶ休という滝の頭を越えて、ここからは水平道になるんだね。古い桟道に混じって、新しい桟道を三本越える。
おおい、オオタキはもうすぐじゃったかいね。まだ先まで行かにゃぁいかんのじゃったかいね。
クロタキリーダーが呼んでいる。もう5分か10分先ですねぇ。桟道が3本連続しているから、そこだと解りますよ。
岩の付け根に桟道を渡して段差をまたいでいる。
オオタキとは、大きい滝ではないのだよ。大きな岩をタキというのだよ。タキには岳の意味もある。岡山県で始めてこの呼び名を知って、中国地方では一般にそう呼ぶのだと解ってきた。
竹原の忠海に、黒滝山・白滝山てあるでしょう。海岸の山で、水が流れる風景などどこにもない。こんな様子あんな様子なんだがね。
5日前に、庄原市の東城西城の境界の山で白滝山に登ってきたんだよ。ここの山も滝の流れなどありはしないさ、白い滝の山ではなく白い岳の山の意味なんだろうね。
断っておくが、ここにオオタキという標識や道標は設置されてないよ。ないけど、ここでは誰もが自然に休憩したくなるポイントなんだよね。
ここで谷は二つに分かれているが、間違えて右の谷に入る、そんなやつはおらんやろ、桟道が渡してあるから、誰もが普通に左の谷に進んでいくよね。
ここからは傾斜がきつくなってくる。
クルソン仏岩への分岐谷のチョロチョロの流れを渡渉する。ここが半分と思ってね。何の半分かというと、さっきのオオタキとこれからのクロソン岩への分岐、この間の半分。
ここがクロソン仏岩の分岐、木に小さなプレートを打ってあるが、注意していれば見つかるさ。道が分岐ははっきりしていて、見落としても差し支えはないさ。
ここから稜線への道を進むのだが、真っ直ぐに定規で引いたような道なんですよ。
山仕事で使う道ならこんなべらぼうな道を付けるわけがない。登山家の連中の仕業だね。なんぼ最短距離がエコノミーだとしても、歩きやすさは考慮しなかったのかね。
登って登って、稜線から透ける空が見えてくる。頭上に大きな岩がのしかかっているのが見える。これがクルソン仏岩なのだ。
釈迦の誕生の前史に、古い仏が功徳を積んで教義を練ったという、それが過去七仏
毘婆尸仏びばしぶつ尸棄仏しきぶつ毘舎浮仏びしゃふぶつ倶留孫仏くるそんぶつ倶那含牟尼仏くなごんむにぶつ迦葉仏かしょうぶつ釈迦牟尼仏しゃかむにぶつ、釈迦は過去仏にも今の仏にも両方でカウントされるようです。
クルソン仏岩いま、焦点は、倶留孫仏くるそんぶつ、倶留孫、くるそん、この名前を名付けたところは、渓谷の名前に宮崎県、山の名前に山口県、倶留孫くろそ山と別の名前で三重奈良県境にもあります。
由緒・由来はこれから来ています。
麓から尾根を眺めて、大岩が屹立している、「なにごとのおわしますかはしらねどもかたじけなさになみだこぼるる」民衆の信仰を集めて、
倶留孫仏くるそんぶつ岩といつのまにか唱えるようになった、こういうことだろうね。
クロソン仏岩の背後にローソク岩というのがあるんよね。そこへ行きゃぁ見晴らしがええが、行って見んね。
クロソン岩の北側の付け根から踏み跡がある。南の岩の付け根を渡って、ローソク岩まで危うい道を行く。
なるほど、ローソク岩まで来ると、吉和冠山の全貌が見えるんだね。クルソン岩からは見えなかった風景だよ。
ローソク岩と吉和冠山ローソク岩の北の付け根を戻るひともいる、単独で危ういなぁ、後ろからついて行動をウォッチしていなくちゃならんだろう。
来た道を引き返すひともいる、残っているひともいる、残ったひとはローソク岩に登って展望を楽しんだのだそうな。
そりゃ残念な、そっちと一緒にいればよかったな、ま、ええか、今日は世話役に徹しよう。
集合かけて、番号点検、いち、にぃ、サァン、と阿呆な番号を口走るものもいなくて、粛々と隊列は進んで行きます。
稜線はええ風景なんだよね。もちろん、緑のトンネルの中、展望が効くわけではないが、稜線の起伏の具合が好もしいのだよ。
右と左に斜面が傾斜していて、真ん中の盛り上がったところを歩いて行く、これがええのですよ。
せっかく登ったのにどんどん降りて行く、降りて行って道と合流する。これが本筋の登山道なんだよね。わざわざ迂回してクロソン仏岩を経由したということなのだ。
もう頂上に近づいているはずなんだが、なかなか頂上は遠いのだよ。感覚としては、大きなSの字を描いているように思うよ。
クルソン岩、上の分岐いっぺんこぶの上に登って降りて、ここからは本気で斜面を登らなきゃならない。
えいえいと膝を繰り出しているうちに、稜線の登山道と合流した。ここから山頂広場はほんのすぐなんですよ。
下見した時は、山頂はひとがいっぱいで、本番のときにはどれだけ混雑するだろうと心配したもんだが、今日は他には誰もいないじゃないか。
大きな犬を2頭引き連れたひとが通り抜けただけだ。山頂は我らグループの独占状態で、気兼ねすることなく伸び伸びできる。
食事が終わって、山頂の反対側に展望の効く場所があるのだ。そこへ行ってみよう。
雨がぽつぽつ降る気配があるのですよ。天気が良ければ展望は絶好なのだが、ガス・雲がかかって山の見分けがつけれられない状態なんだね。
さぁて、山を下りましょうか。
とっとことっとこ降りて行くのだが、油断すると足が滑る。斜めの石を踏んで下りるとき、危ないぞ、と思いながら、案の定、見事に滑ってしまった。
頂上直下の急坂ここがクロソン仏岩への分岐、上の分岐なんだね、下りてきて下の分岐、ここから先は朝に登った道と同じコースを歩いているのだよ。
オオタキ、大きい滝じゃないよぉ、大きな岩だよぉ、タキの解釈は何度も繰り返しておかなきゃね。
鉄橋を渡れば、駐車場所までそんなに時間はかからない。
帰ってきたぞ。バスが待っている
途中で、潮原温泉によって、汗を流してから帰ろう。
今日のわたしのメインの仕事は、会費を徴収して事務局に渡すこと、ばっちりと役目を果たしました。

冠山コレクション・リスト
    2000年_7月29日 冠山(福井県池田町、岐阜県揖斐川町)
    2003年_9月30日 中野冠山(広島県北広島町)
    2003年11月12日 可部冠山(広島市安佐北区)
    2004年_4月_1日 布野冠山(広島県三次市)
    2005年11月30日 石見冠山(島根県邑南町)
    2006年_1月30日 可部冠山2(広島県北広島町)
    2006年_7月28日 布野冠山2(広島県三次市)
    2006年_8月_5日 湯来冠山(広島市佐伯区)
    2006年_8月16日 久地冠山(広島市安佐北区)
    2007年_3月12日 冠岳(広島県廿日市市、大竹市)
    2007年_7月19日 田ノ原冠山(島根県邑南町)
    2008年_6月12日 吉和冠山(広島県廿日市市)
    2008年_8月_3日 吉和冠山、正面(広島県廿日市市)
    2008年10月16日 都賀冠山(島根県美郷町)
    2012年_4月17日 石見冠山2(島根県邑南町)

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詳細地図、地図上でどこで撮った写真なのか解ります




カシミール展望図をつけました。立体的に地形が浮き出て一目でイメージを把握できます。
でも軌跡を示しています、高低を示す断面図も表示できます


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