風土記の丘の駐車場、ここはよく利用するんですよ。遠慮なく駐車出来て、ここから自転車で出発すると、あちこちの目的地がカバー出来る。さて、出発しようか。
国道375号線を三次の方向へ進む。丘から下りていくと川に出合う。この川が芋面川なんですよ。いもつらがわと読みます。
江戸時代以前からあった川なら、芋は里いもでしょうね。江戸時代に名付けられた川なら、芋はサツマイモでしょうね。ここは里いものほうを支持したいね。
信号の名前が廻神、ここで国道から離れて県道を行く。
ぐんと坂道を踏み込んでいくと、ゴミ焼却場がある。この周囲の道は圧倒的に改善されている。迷惑施設の地元慰撫でピカピカの道が出来上がったのだ。
ゴミ焼却場の向こうは平地が広がっている。春木へ青河へと標識が案内しているが直進して春木の方に向かっていく。
青河への道はただいま建設中、あるいは、もう完成したかもしれない。県道432号線の予定線なんだよ。完成すれば県道432号線が全線開通するのだ。
芋面川の谷は開けたままで進んで行く。芋面川が道から離れて遠ざかって行くが、芋面川本流に沿って行くならそっちへ進んでも可、最初の芋面川遡行ではそのようにした。
低い峠を越える。この峠は廻神町と下志和池町の境界なのだよ。地図では、荒れ地が下志和池町・太陽光発電パネル群が廻神町のはずなのに、看板には下志和池太陽光発電所とある。
地図と看板とが合わないと混乱しながら進んで行く。
新しい道が今走っている市道に突き刺さってくる。この道はピオーネぶどう団地に繋がる道なんだよ。ここは、巡神町・下志和池町・青河町が隣接する分岐なんだよ。
その下志和池町の谷を下って行くと、昔ながらの道が、板木川の新開橋へ繋がる分岐に出てくる。新しい道が広幅で、昔ながらの道が狭いので、これからはどっちが主流になるのだろうね。
その新旧分岐の個所からすぐに青木の集落に差し掛かる。橋が青木中央橋、この橋を渡ると新しい道は藤根原の集落へと向かっていく。
ガードレールに板があって、久留比3km藤根原2kmとある。あんまり板が古びているので写真を掲載するのはやめときますね。
橋は渡らない。敬宝神社の前を通って川沿いに川上に向かっていく。この川の名前は青木川。
この谷は意外にも豊饒な谷で、耕作放棄地などなく、どれもたんぼとして機能している。
誰かがいるので聞いてみる。この道は芋面まで通れる道ですか。ええ道よ。この先に新旧の道の分かれがあってのぅ、むにゃむにゃむにゃ。久留比へ行くんの。くるひじゃぁない、ぐるびと読むんよ。
たんぼが尽きて山の中の道になった。おぅ、ここがあの村人の言っていた分岐か。どっちへ進もうか。芋面を目指すなら旧道を進むべきだろうね。そんな気がする。
ほぼ平坦な道が続いて、芋面川の流れに出てきた。ここは川を下って芋面集落に入ってみようよ。数軒の民家がある。
この芋面集落は三若町の区域なんだよ。三次市合併前の行政単位は川西村、川西地区の中心は美波羅川にあって、山を越えて芋面川まで範囲が広がるのは不自然なこと。
恐らく、鎌倉時代・室町時代に強力な地頭がいて、版図を広げたものでしょうね。それが今でも続いているのだろう。
小学校、農協の地区割り、郵便配達など、準・神杉として組み直したと、どこかで読んだ覚えがある。
引き返すと、一級河川芋面川上流末端の標識がある。三次市三若町字城山甲162番の3地先と住所表示がある。紛れもなく三若町とあるでしょう。
ここからは自転車は押して登らなきゃ到底無理。
芋面川の流れも最初のクランク大曲りまでは見えていたが、二つ目のクランク大曲りでは流れの姿を消してしまった。
峠に出ました。峠の名前は知らない。お堂がある。一本の柱で出来ているから一本堂、奈良県では傘堂・からかさ堂と呼んでたよなぁ。
ここから下へ向かえば掛田大橋のところに出て、橋を渡れば川西コミュニティセンターや川西小学校がある。
今日は上への道を行く。やっぱり自転車を押しながら登って行く。
今日の最高地点がここなのだ。ここからはダラダラと下って行く。
民家が現れた。庭と道とが未分化で、道といわず、庭といわず、農業用ビニールを広げている。自動車が通れば邪魔だが、よその自動車が来る心配もないよなぁ。
帰って地図ソフトのマピオンで照合すると、この民家は三若町久留比の住所になる。
この民家の谷に新しい道が出来ているのだ。この下の新旧の道の分岐で迷ったところ、そこに新しい道が繋がっているのだ。
谷向こうの峠から先は有原町久留比の住所になる。峠から下ると民家が見えている。ゼンリンの地図では民家の形状が映し出されている。ほぼ接近した集落が大字が違うのはよくあることなんだよ。
隣接しあっている集落が別々の大字に分れているのはここだけじゃない。他にも幾つも見たことがあるよ。
ここからは一挙に下り坂なのだ。自転車に乗って下り始めたが、これは怖い。道の上から落石がある。前輪が乗り上げるとハンドルは谷のほうに向きを変える。慌ててブレーキをかけて自転車を下りる。
この下り坂は乗っては下りられない。自転車を下りて押して歩こう。見るからに危険な勾配なんですよ。サドルよりハンドルが下にあると明らかに感じるから、乗り続けてはいられない。
帰ってから下り坂の勾配を調べました。12%ある。前に下り坂で落車して足の骨を折ったことがあるが、もう同じ失敗は繰り返さないぞ。
このグレーチングは何だい。タイヤが溝に嵌まってしまう。これでは巴投げを食らってしまうし、リムが溝から外れなくて歪んでしまう。相当大昔の規格なんだろうな。
やっと麓の里道まで下りてきたぞ。久留比への道はもうじゅうぶん。堪能しました。登りで押すのはしょうがない、下りも自転車を押して歩くとは、再チャレンジすることはないでしょうね。
国道375号線に出て、国道の道を鳥越の坂道を登るのはしんどいな。有原八幡神社の前を行って、美波羅川に沿って下って行こう。
ずっと川沿いに進むつもりだったのですよ。曲がり角を間違えて元の国道沿いに戻ってしまった。ま、ええか、それでもええわい。
国道を平凡に進んで、風土記の丘への曲がり角を曲がって公園に入って行く。
駐車場所まで戻ってきました。距離は短いのだが、くたびれたね。そりゃぁそうだ、登り坂も下り坂も歩いたのだもの。
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標高 |
隣との標高差 |
出発からの距離 |
隣との距離差 |
区間の勾配 |
風土記の丘 |
219m |
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芋面川に出会う |
180m |
39m |
1848m |
1848m |
39/1848=2.1% |
廻神町境界 |
288m |
108m |
7337m |
5489m |
108/5489=2.0% |
新開橋への分岐 |
235m |
53m |
8702m |
1365m |
53/1365=3.9% |
芋面川末端標識 |
315m |
80m |
11613m |
2911m |
80/291=2.7% |
峠 |
394m |
79m |
13225m |
1612m |
79/1612=4.8% |
本日の最高地点 |
493m |
99m |
14488m |
1263m |
99/1263=7.8% |
未若町の久留比 |
452m |
41m |
15006m |
2518m |
41/2518=7.9% |
有原町の久留比 |
473m |
21m |
15354m |
348m |
21/348=6.0% |
有原町の里道 |
235m |
234m |
17255m |
1901m |
234/1901=12.3% |
風土記の丘 |
219m |
20m |
27812m |
10557m |
20/10557=0.2% |
別ページ、轍のページに、断面図=プロフィールマップがあります。傾斜の凹凸はそっちのほうがより感覚的に理解できると思います。