つい半月前、3月15日に今日のコースを行こうと自転車を漕ぎ出しました。寒い。めちゃ寒い。気温1度でどうにも我慢できない。潔く撤退しました。
あれから半月経ちました。朝9時過ぎの気温は12度、これなら、自転車を漕ぐにも快適な気温だ。
まちづくりセンターの駐車場に車を置いて出発、可愛川の寿橋を渡って左岸に移る。
江の川を往復するんですよ。下りは左岸を行く。帰りは右岸を行く。これなら川べりを行かずに山際を行くことになる。逆を行くと、川べりのガードレールに沿って進むことになる。
川に落ちたら痛いじゃすまない。川に嵌まったら命に係わる。安全に山寄りを行きたいよね。
国道54号線を行くのだが、丸大ハムの工場の手前で国道から離れる。県道112号線を行くのだよ。江の川左岸のこの道は、出世したり落ちぶれたり、盛衰を繰り返しながら進んで行くんだよ。
対岸に神野瀬川が合流するのが見える。帰りはあの道を帰るのだよ。
丸大ハムのある集落は荒瀬というのだが、この先は一挙に田舎化する。廃駅となった粟屋駅への分岐に差し掛かる。三江線が廃止される最後の日、ここでキシャを見送ったこともある。
もう少し下流に向かおう。馬池谷へ向かう分岐で、三江線の踏切に出会う。もちろん踏切は廃止で、線路の軌道は残っているが立入禁止の看板が目を引く。
このあたり、江の川は淵となって満々と水を湛えている。水を堰き止めているのはダムだと思っていました。違うね、堰だね。
ダムと堰の違いは何か。高さが15メートルを越えるとダム、低いと堰と呼ぶのだそうです。ここの堰き止めの高さは1~2メートル、明らかに堰だよね。
堰の水を導管で誘導して、下流の熊見発電所まで引いていく、そこで発電しているのだ。ここの堰の名前は不明なんですよ。立札看板がないのでよく分からないのが実情です。
堰から200メートルか300メートルで三次市安芸高田市の境界に差し掛かる。
この先はえらく道が狭くなったりで、車の行き違いに要注意、ただ、滅多に自動車は来ないのでそんなに神経を張り詰めなくてもよろしい。
生田川の乙木橋を渡る。対岸に見える施設は清流園と言う名のゴミ処理場なのだ。
進むうち、船佐駅の案内も見え、プラットホームも見えている。所木駅、信木駅は道から離れているので姿が見えない。
式敷駅の近くに来る。ここは意外にも道路の要衝で、国道423号線を突っ切る。ここまで来た道は県道112号線で、この先は県道4号線に名称が変わる。
三桁県道から一桁県道に変わるのですよ。大きな大出世だよ。
これが一桁県道の姿だが、三桁県道と大きく違うとは思えないでしょ。
江の川は大きく曲がる。作木の門田の尾根が突き出して、半円状に曲がって、今まで西に向かっていたのが北へ進んで行くようになる。
安芸高田市川根の集落の内にあるのだがね。長瀬川の梶矢橋を渡る。ここからは県道4号線は山の中に入って島根県に入り、どこへ向かっていくのやら。
県道4号線を離れて江の川沿いに下流に向かっていく。この道は県道ではなく、町道里道として辿って行く。
大きく曲がる半円を描いて、作木カヌー公園の対岸まで来た。カヌー公園側からは公園の全貌は見えない。対岸から見たほうが全体の姿がよく分かる。
公園の下流のどこかに広島県と島根県の県境、安芸高田市と邑南町の境界があるのだが、境界看板がないので、ここだという場所は確定できない。
そのまま進んで三国橋があり、作木口駅の廃駅がある。駅前には人出があって、踏切には臨時の信号機が設置してある。何かのイベントをやっているのだ。
その時は、踏切ゴッコをやっているのだろう、と思っていたが、そんなもんじゃない、えらく金のかかる遊びをやっているのだ、と分かってくる。
そのまま進んで下流に向かう。丹渡橋がある。左岸の邑南町側には橋の袂に地蔵像がある。交通事故の供養か水難の供養か、どっちなんだろうね。
丹渡橋の丹渡とは作木側に丹渡集落がある。近くに江平駅があって、駅の名前は邑南町側の江平集落から付けたのだ。
川向こうの三江線を見ると、ディーゼルカーが動いている。イベントはこれだったのだ。三国橋を渡ってトラックでディーゼルカーを持ち込んだのだ。へぇぇ、やるねぇ。
作木口駅から江平駅にかけて本物のディーゼルカーを走らせているのだ。本物の保管といい、保管場所からここまでの輸送費用といい、けっこう金がかかった遊びなんだよ。
丹渡橋から上流へ引き返す。ちょっとの距離で川の駅常清がある。ここの駐車場を借りて弁当にしよう。
今年初めてツバメを見た。数羽が群れて飛んでいて、川の駅の軒下に巣を掛けようとしているのだよ。
川の駅からちょっとで三国橋がある。備後(三次市)安芸(安芸高田市)石見(邑南町)。
三国橋の南の山に三国山がそびえている。三国山は一ヶ所ではないらしい。ある説によると、江の川両岸の山は全部三国山なのだそうな。エリア全部をそう呼ぶのだそうな。
丹渡橋の下流に両国橋がある。ここは備後と石見を結ぶ橋なんだよ。右岸が備後、左岸が石見、位置関係が混乱するけど、これでええのだよ。もっと頑張って両国橋まで行きたかったな。
熊見トンネルはパスする。脇道を進んで作木カヌー公園に向かう。今はシーズンではないのでそのままパス、熊見発電所の横を通る。上流の堰から送水されてくるのだよ。
門田トンネルでショートカットしているが、自転車は半島の半円に沿って進む。そもそもトンネルが嫌いなのだよ。
半島をぐるっと回って、香淀駅を過ぎ香淀大橋を見送って、式敷大橋を見送る。橋の銘板にしきじきとあって、式敷は[しきしき]ではなく[しきじき]と読むのだなと分かる。
風景が変わらないからちょっと端折るね。
一番新しいトンネルに到着、鳴瀬清流トンネル、これは美称だと思うよ。近くにそのような地名はないからね。
旧道は通行止めになっていて、このトンネルは嫌でも入って行かなきゃならない。空間識を失って目が回り足元の反射ライトにぶつかりながら進む。これだからトンネルは嫌いなのだよ。
恐らく、旧道を整備してそっちも通れるようにしてくれるとは思うが、現段階では旧道は通行止めです。
次の日下わかあゆトンネルもトンネルを通らなきゃならない。
日下の集落を過ぎ、神野瀬川に架かる日山橋を渡って国道54号線に合流する。尾関大橋を渡って江の川左岸に移る。
丸大ハムの工場を過ぎて里道に道を変える。立体交差を越える。三江線と里道と国道54号線が立体交差になっているのだ。
川沿いの里道を通って、祝橋を渡る。三次市内の市街地に入り、巴橋を渡る。
川沿いの道を行けば自然にまちづくりセンターに戻ってくる。やれやれ、帰ったぞ。
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標高 |
隣との標高差 |
出発からの距離 |
隣との距離差 |
区間の勾配 |
まちづくりセンター |
150m |
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尾関山公園の対岸 |
176m |
26m |
1770m |
1770m |
26/1770=1.5% |
川の駅 |
112m |
64m |
26662m |
24892m |
64/24892=0.3% |
日下わかあゆトンネル |
164m |
52m |
46455m |
19793m |
52/19793=0.3% |
まちづくりセンター |
150m |
14m |
51881m |
5426m |
14/5246=0.0% |
別ページ、轍のページに、断面図=プロフィールマップがあります。傾斜の凹凸はそっちのほうがより感覚的に理解できると思います。